投稿日:2022年12月6日
令和4年12月5日(月)、吉澤塾相続研究会<第43回ZOOM勉強会>を実施しました。
今年最後となる今回のタイトルは『養母保険金殺人事件』
大阪府高槻市で起きた保険金狙いで養母を殺害した罪に問われ養子が逮捕された事件を取り上げ、養子縁組、生命保険契約、相続欠格等について解説しました。
今年の夏、外資系生命保険会社の募集人だったMが、生命保険の募集行為を通じて知り合った契約者T氏の養子となり、その後生命保険金の受取人を自身に変更した上でT氏を殺害した容疑で逮捕されました。
Mは、名門関西学院高等部アメリカンフットボール部のQBとして高校日本代表になったことがある文武両道のイケメン(?)で、都心のタワマンで暮らし、ランボルギーニを乗り回し、ガールズバーで派手に遊んでいたことから事件との対比で連日メディアを賑わせました。
そして、Mは逮捕後の拘留中に自殺したため、事件の真相が闇に葬りされれる事態となってしまいました。
信じられないような事件ですが、相続実務を学ぶ上でとても勉強になります。
●生命保険金の受取人は誰になるのか?
●養子縁組の無効
●被害者T氏の相続人
●容疑者が不当に取得した財産の行方
●相続欠格と廃除
等についてQ&A方式で解説しました。
悪いのは容疑者であるMであり、クズにも程があるほどクズ中のクズであることに疑いの余地はありません。
残された遺族は、最愛の娘を殺され、財産を搾取され、一方的な被害者であるにも関わらず、なのに取り戻すためには自ら戦わなければならない不条理さ…。
被害者の気持ちと遺族の憤りを考えると言葉がありません。
謹んで被害者のご冥福をお祈り申し上げます。
次回年明けの1月は『速報!令和5年度税制改正』と題し、2月に東京と大阪で行うセミナーの前に「速報」として概要をお伝えする予定です。
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