投稿日:2023年8月2日
他社主催のセミナーで貴方が講師を務めたとします。いわゆる「雇われ講師」です。
セミナー後、参加者から貴方宛てに直接「相談したい」等と連絡があった場合、どのように対応していますか?
よく講師を務めている税理士や弁護士の先生に伺ったところ、そのまま相談に応じるケースがほとんどでした。
その理由を伺うと、「直接連絡がきたから」と。「当たり前の話でしょ、何かおかしい?」的な反応でした。
僕はどのような内容でも「主催者を通して下さい。」とお願いします。
例え、個別相談やコンサルティング契約につながりそうな(美味しい)話であっても、そのセミナーは主催者が企画し、会場やチラシ作成、備品の準備等にお金と手間をかけ、講師である僕に講師料を払い、苦労して集客したセミナーです。
セミナーは「手段」であり「目的」ではありません。
そのセミナーで成果を挙げなければいけないのは主催者です。
講師が講師料としてお金をもらった上に、更にその後の恩恵も受けるだなんて、虫が良すぎます。既に講師料と言う役務利益を得ているのですから。
無報酬で講師を務め、参加者から相談があったら直接受けて構わないと言う条件で講師を務める方もいるようですので、互いに納得した上で割り切っているなら構いませんが。
僕が「主催者を通して下さい」と言う理由は他にもあります。
主催者のステータスが上がり、参加者に「誰に話せばよいのか」を意識させることができるからです。
「黙っていれば分からない」「直接連絡があったのだから逆に主催者を通すとややこしくなる」と言う意見もありますが、僕は“抜き”のような形でコソコソやるのは性に合いません。
主催者をリスペクトしていますし、主催者こそメリットを得るべきだと考えているので。
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