投稿日:2022年11月28日
昔、画家の人から「今度展覧会へ出展する作品なんだけど、どっちがいいと思う」と2つの作品について聞かれたことがありました。
僕には絵心なんてありませんし、プロの画家に意見なんてできません。しかし、聞かれたので深く考えず「こっちの方が迫力があるので僕は好きですね」と答えたところ、画家はすごく喜び、僕が「好き」と言った作品を出展しました。
その時に画家から言われた言葉が今でも心に残っています。
「みな僕の顔色をうかがって本当のこと言わないんだよね。どんな立場の人にでも、駄目なものは駄目ときちんと言ってくれる人って貴重なの。腹の中ではたいした作品じゃないと思っていても、僕に気を遣って「いいですね」なんて言うんだよ。それって本当の優しさじゃないよね。」
このことがあって以来、駄目なものは駄目、いいものはいいと正直に言うようにしました。
それが本当の優しさだと思って。
忖度が時には相手を傷つけることがあります。
白は白であって黒ではありません。
「お客様をおだて、持ち上げ、気持ちよくさせ」が営業の基本であるなら、恐らく僕は失格でしょう。
でも相続の仕事ってそれでは駄目だと思うんです。裸の王様で最後に困るのはお客様ですから。
とは言え対顧の仕事ですから、難しいですね…。
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