投稿日:2024年6月12日
令和6年5月30日(木)付の新聞に、『遺族年金、男女差を是正~年金改革働き方の反家の対応~厚生、小規模企業にも』の記事がありました。
男女平等、雇用均等、女性の社会進出を謳いながら男女差が存在し続けた謎の制度がようやく解消されるかもしれません。
遺族厚生年金って、サラリーマンの夫が死亡した場合に専業主婦である妻に支給される制度であること、ご存知ですか?
「サラリーマンの夫+専業主婦の妻」の夫婦って今時珍しいですよね。ほぼ絶滅危惧種です。
でも遺族厚生年金は「サラリーマンの夫+専業主婦の妻」というモデル世帯をイメージし制度設計されているんです。
しかも、子どもがいない夫婦の場合、夫を亡くした妻は何歳であっても遺族厚生年金を受け取ることができますが、妻を亡くした夫は55歳未満だと遺族厚生年金を受け取ることができず、夫が55歳以上であれば60歳から支給されるようになっているんです。
随分違うでしょ。
だって、そういう世の中になった(した?)んですもん。
「遺族厚生年金の男女差」以外にも、
●「中高齢寡婦加算」の見直し(子がなく、夫を亡くした40歳以上65歳未満の妻に支給される遺族厚生年金の上乗せ)
●厚生年金の適用拡大(パート労働者も対象に)
●基礎年金の見直し(少子高齢化で財源が減り、給付水準が下がる可能性が高い)
●「在職老齢年金制度」の見直し(一定以上の所得があるのに働くと厚生年金が減ってしまう)
等についても話し合われるようです。
持続可能な社会という耳に優しい言葉の陰で現実が見過ごされ続けていますので、是非ここはしっかり議論して頂きましょう!
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