投稿日:2018年3月16日
取引がある銀行から、定期的に「投資信託売れ筋ランキング」なるメールが送られてきます。
こちらが「送って下さい」とお願いした訳ではなく、口座を開設する際、申込書の下の方に「メルマガ等の配信を希望されない方はこちら」と小さく書かれたチェックボックスに自ら☑を入れない限り勝手に送られてくる、あれです。
いつもは読まずに削除するのですが、先日、電車内で非常ボタンが押されたとかで閉じ込められた際、あまりに暇だったので読んでみました。
驚きました!
取扱ファンドのうち、売れ筋ファンド上位5銘柄が紹介されているのですが、その上位5つのランキングは次のようになっていました。
1位:【系列投信会社のファンド、世界株式】購入時手数料2.70%、信託報酬等(毎年かかる手数料)1.38%
2位:【国内株式、アクティブ】購入時手数料3.24%、信託報酬等1.566%
3位:【世界株式、アクティブ】購入時手数料3.24%、信託報酬等1.782%
4位:【オーストラリア株式】購入時手数料3.24%、信託報酬等1.7928%
5位:【インデックス225】購入時手数料1.62%、信託報酬等0.5616%
山崎元氏に知れたら“一刀両断”、超バカにされるでしょうね。
いくらなんでも手数料が高過ぎます。
アップフロントの手数料が高いと言うことは、販売した時に一番儲かる訳ですから、未だに回単売買が横行している可能性がありますね。
信託報酬も高いので、回転売買が失敗に終わったとしても、銀行が継続的に儲かる仕組みが自動的に構築されています。
未だにこんなことやってるんですね。
時代に流れに逆行しています。
橋本卓典氏、金融庁の森長官に話してくれないかなあ…。
「フィデューシャリー・デューティー」って、どこに行ってしまったの?結局お題目だけ?
系列投信会社のファンドが1位って…恥ずかしくないの?
売ってる人達は自分の親にもこの商品を勧めるのでしょうか?
他人(ひと)に進める以上、もちろん自分でもガンガン買ってますよね?
と言っても、販売員の方には同情します。
所詮会社(銀行)から給与を貰っている以上、壊れたTVだって売らないといけないのはある意味仕方がないことと理解は出来ます。
会社だって、社員に高い給与を払うためには儲けないといけない、つまり手数料を稼がないと雇えないのも理解はできます。
が、そろそろその仕組みが限界に近づいていること、気付きましょうよ。
お客様、特に何も知らない高齢者や素人相手に必要のない高額な商品を売りつけたことで得られた利益で経営するの、やめません?
どうして、社会に必要のない存在への道を自ら選んで進むのですか?
この「投資信託売れ筋ランキング」なるメール、恥ずかしいからやめた方がいいですよ。
営業的に良かれと思って配信しているのかもしれませんが、逆に悪い銀行だと自ら宣伝しているだけですよ。
売れ筋ではなく、「売り筋(販売員が積極的に売り込んでいる)商品ランキング」なら分かります。
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