ブログ「相続の現場から」

裁判して分かったこと

投稿日:2018年10月15日

突然ですが、裁判で勝ったら報われると思いますか?

 

最近、原告として3件の訴訟に携わりました。

結果的に3件とも勝ちはしましたが、まったく気持ちが晴れません

残ったのは空しさだけです。

 

原告が勝訴する、もしくは原告側が有利又は納得いく条件で和解が成立したとします。

相手がその条件を呑んだ理由はともかく、その結論は原告にとってまずまずの結果と言えます。

 

しかし、だからと言って相手側から一切謝罪はありません

 

恐らく、この結果に相手側は納得していないでしょう。

様々な理由により裁判の継続を望まず、嫌々判決や和解に従っているだけです。

 

訴訟を提起する方のほとんどは、別にお金が欲しくて闘っている訳ではなく、「相手に誠意ある対応を示した欲しかった」「自らの非を認めきちんと謝罪して欲しかった」だけです。

 

しかし、それを実現させることは不可能です。

 

最高裁まで争っても、相手に首(こうべ)を垂れさせる術はありません。

裁判とはそういうものです。

 

争う目的は何なのか何を求めて争うのか裁判して得られるものは何なのか失うものは何なのか、しっかり理解して下さい。

 

例え裁判で勝っても、TVドラマのようにスカッとした結論にいたらないことを理解して下さい。

 

正しい人が勝つのではなく、頭の良い方が勝つ“裁判の実態”を知って下さい。

裁きの根拠は、「人としてどうか」ではなく、「具体的な力強い証拠の有無」であることを理解すべきです。

 

だから、「争族で弁護士が介入したら…」と言っているのです。

 

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