投稿日:2019年7月25日
令和元年7月23日(火)~24日(水)、福岡で相続実務研修『吉澤塾9期<短期コース>』の第5回、第6回講義を行いました。
初日の講義は、相続の必須項目の一つ「遺言」。
「遺言があったら揉めない」なんて(ほぼ)都市伝説です。
今まで数多くの遺言作成をサポートしてきましたが、そのほとんどの案件で揉めてます。
そりゃそうですよね、「恐ろしく仲の悪い兄弟が、遺言があったために仲直りした」なんてこと、ありませんから。
揉めなかった相続は、「遺言があったから揉めなかった」のではなく、その人達は元々揉めないような人柄・間柄の人達で、そこに素敵な遺言があったために美談として語られているに過ぎません。
「遺言があったから揉めなかった」と言われる案件の多くは、「納得いってないけど、遺言があったために争っても仕方がない」と半ば諦め、揉める前に白旗挙げているだけだと思います。
その効果を考えると、遺言作成には充分意味がありますね。
とは言え、遺言があったおかげでその後関係が良くなったなんて案件に出逢ったこと、(僕は)ありませんから。
遺言は、揉めないために作成するのではなく、揉めても手続きを進めるために作成すると割り切った方が正解に近いと思います。
ですので、作成のポイントは、相続発生後の姿をイメージし、<勝てるか・勝てないか>、つまり「遺言者の遺志を実現できるか」です。
揉めたくないなら、遺言作成ではなく、別の方法を考えるべきです。
初日の夜は一日早い打上げ「裏吉澤塾」
修了式の前に飲むのはちょっと違和感が…(笑)
2日目の講義は、絶対外せない「不動産」。
苦手にしている人が多い不動産ですが、本気で相続に携わろうと思ったら、不動産の知識は必須です。
不動産を有していない人の相談に乗ることは稀ですし、相続税対策を検討する場合、不動産を避けて通れません。
数ある不動産関連のテーマの中から、吉澤塾では「評価」に軸足を置いて講義しています。
世の中に同じ不動産は2つとないので、そこを知らないと語れませんから。
講義終了後は、「修了証」の授与。
あっという間の3か月間でしたが、皆さん熱心に受講して下さり、短期間で一気に実力がアップしたと思います。
これからが本当のスタートです。
お疲れ様でした!
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