ブログ「相続の現場から」

生命保険契約等の「支払調書」、1年で650万枚!

投稿日:2020年3月30日

平成27年度の税制改正により、平成30年から「生命保険契約等に係る支払調書」記載事項及び提出ルール大幅に改正されています。

 

改正初年度にあたる平成30年1年間に提出された「支払調書」は、なんと約650万枚!にのぼるらしいですよ。

 

従来のルールだと、

契約者死亡に伴う名義変更(契約者変更)だと支払調書が提出されず、また、契約者が生前名義変更(契約者変更)した場合、保険金を受領した(新)契約者が(旧)契約者の支払った保険料を含めて経費として計上してしまう等、多々問題がありました。

 

このような問題(いわゆる課税漏れ)を防止するために改正された訳ですが、契約当時そんなルールはなかった訳ですから、改正されたことを知らず、「契約者変更しても(税務署に)バレないだろう…」なんて安易に契約者変更を行い間違った申告を行ったり契約者死亡に伴う保険契約を相続財産に計上しなかったり、が散見される様子です。

 

平成30年に提出された「支払調書」650万枚の内訳を見ると、

契約者死亡による契約者変更(被保険者が契約者と異なる契約等):10万枚

契約者変更契約者が死亡する前に契約者変更を行った養老保険等):450万枚

死亡保険金等に係るもの:190万枚

だそうです。

 

税務署にしっかり把握されてますから、ご注意下さい!

 

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