投稿日:2020年4月24日
以前、ある「相続・事業承継の研修」に参加した際、一番心に残った講師のセリフ、それは「部分最適になってはいけない」でした。
今まで上手く言葉で伝えられなかったモヤモヤがパッと晴れました。
何故、税理士に相続を相談してはいけないのか。
何故、弁護士が相続に介在すると終わりなのか。
何故、信託崇拝のコンサルに相続を相談してはいけないのか。
何故、銀行、証券会社、保険、不動産…自社商品を販売することでしか稼げない人に相続を相談してはいけないのか。
講師がその答えをズバっと示しました。
相続は「部分最適になってはけない」からだと。
相続は、税金だけの問題ではない。
相続は、双方代理できないと解決しない。
信託は手段であって、目的ではない。
相談者は問題を解決したいだけで、商品を買いに来たのではない。
なるほど。
「一部分にしか答えを出せない人に相談すると不幸になる。」
「特定の分野に強い人は、その分野に特化した一(いち)スペシャリストとして案件に関わるべき。」
と言うのが講師の意見です。
なるほど。
相続に携わる人は、ありとあらゆる分野に精通している必要があります。
特定の項目で100点取れなくても、全ての項目について80点以上取れなければいけません。
更に、問題を解決するためには、幅広い「知識」と豊富な「経験」も必要です。
相談者を向いて仕事するなら、毎日勉強するしかないし、失敗から学ばなければいけないし、崖から降りて手を差し伸べる勇気を持たなければいけないのです。
だから終わりはないし、答えもないのです。
部分最適にならないよう、今日も自分を鍛えます。
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