投稿日:2023年12月20日
個別相談に乗っている時、「何が問題で」「どのような解決策があるか」を考えながら相談者の話を聞きます。
最初から答えなんて決まっていません。
また、良い解決策が浮かんだとしても、それはあくまで僕が思う良い案に過ぎず、相談者にとって良い案ではないかもしれません。
相続に正解なんてありません。
相談者がOKであればそれが正解であり、こちらの考えを押し付ける話でもありません。
これが個別相談です。
一方、「相続の相談に乗ります」と言いながら、「どうしたら生命保険を販売できるか」「どうやって不動産売買に結び付けるか」「どのようにしてアパート建築を提案するか」ばかり考えている人がいます。
取り扱っている商品(生命保険や不動産等)を販売することで得られる手数料を目的としているからです。
結果的に相談者の悩みの解決策と自分達が取り扱っている商品が一致すれば何も問題ありませんが、実は他にもっと良い解決策があったかもしれません。
つまり、相談者の悩みを解決することよりも、自分達の稼ぎを優先してしまっているかもしれないのです。(そもそも、自分達の儲けにつながないような案は思いつかないのかもしれませんが…。)
生命保険が売れなくても、不動産売買につながらなくても、アパートを建てなくても、他にもっと簡単で効果的な解決策があったとしても、それでは自分達が儲かりませんし、家族は養えません。
ですから、相談者が抱える問題や悩みを解決することに全力を注ぐのではなく、商品販売という自分達のゴールから逆算して考えてしまうのです。
最初から答えが決まっている人はセールスマンです。
商品販売で得られる手数料で生きている人はセールスマンです。
別にセールスマンが悪い訳ではありません。
コンサルタントと名乗らないで欲しいのです。
コンサルタントの名を借りたセールスマン、これはある意味お客様(相談者)を騙していると言えるのではないでしょうか。
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