投稿日:2024年12月20日
吉祥寺の超有名な和菓子店「小ざさ」さん。店名は「こざさ」ではなく「おざさ」と呼びます。
創業は1951年(昭和26年)ですから73年の歴史を誇ります。
商品は羊羹と最中の2種類のみ。最中はいつでも買えますが、羊羹は並ばない限り買えません。(正確に言うと、早朝から並ばない限り買えません。)しかも1日に150本しか作らないので「幻の羊羹」といわれています。(羊羹は先着50名、1人3本まで、8:15から引換券の配布が始まります。)
メンチカツで行列が絶えないこれまた有名店「吉祥寺さとう」さんの隣にあるため、この一帯だけいつも人が並んでいます。
「小ざさ」さんの店舗は一畳(2坪)しかありません。広告せず、TV等メディアの取材を受けることもほとんどなく、百官店からの出店の誘いも断り、昔から口コミだけで商売を続け繁盛店になりました。今や年商3億円を超えているそうです。
学生時代、夜中まで吉祥寺で飲み(一応地元)、帰宅しようと朝方(5時頃)にお店の前を通ったら既に行列ができていて驚いたことがあります。
いつかは並ぼうと思っていたのですが、その光景を見て諦めました。
僕は「小ざさ」さんの姿勢に感銘を受けています。
お店を広げたり、会社の規模を大きくしたり、支店を出したり、広告宣伝に力を入れたり一切せず、自分達の目の届く範囲で最高の商品を提供し続ける。
規模を追わず、知名度に拘らず、地に足付けて商売を続け、口コミだけで次から次へと客が押し寄せる…。
素晴らしい!
お金を儲けようと思ったら引く手あまたでドンドンお店を大きくできたはずですが、一切そこにいかなかった…。
最高です!
また、限界まで値上げはしないよう努めているそうです。
これぞ本物!職人としての気質を感じます。
僕も、「小ざさ」さんのように、規模を追わず、無理に知名度を上げず、目の届く範囲で自分ができることに集中し、目先のお金に惑わされることなく地に足つけて、与えられた仕事に全力投球し続けたいと思っています。
*「小ざさ」さんに関する古い記事を見つけました。(記事はこちら)
2022.5.16
2024.7.4
2020.2.4
2020.1.4
2017.4.23
2024.12.4
2024.10.7
2024.12.9
2015.12.14
2023.3.1
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