投稿日:2025年9月26日
令和7年9月8日(月)付の新聞に、『タンス預金、13兆円減~金利上昇・強盗リスク意識』の記事がありました。
「タンス預金」は個人・法人問わずこっそり手元や金庫等で保管しているお金ですので、どうやって調べたんだろう???と不思議に思ったら、第一生命経済研究所が、発行された1万円札と千円札の合計枚数から決済等に使用された分を差し引き、その差額がタンス預金であろうと計算したそうです。
なるほど。
この数字が実際にタンス預金の額なのかどうかは分かりませんが、定期的に同様の計算を行っていくことで、その増減からタンス預金の増減トレンドを把握することができますね。
記事では、2023年1月時点で過去最大の約60兆円まで膨らんでいたタンス預金が、2025年7月に約47兆円まで約13兆円も減った。減った理由として、①金利上昇によりタンスからお金を引き出し運用に回す人が増えた、②高齢者が強盗に遭うリスクを回避するため銀行に預けた、ことが挙げられています。
確かにそうかもしれませんね。
しかし、僕が知っているタンス預金を行っている人の理由は、「①税務署に知られたくない」が圧倒的に多いですね。
申告していないお金、相続財産に計上していないお金、こっそりもらったお金、昔からコツコツ貯め込んだお金…。未だに聖徳太子で億単位のお金を持っている人もいますから。
「②他人に知られたくない」も多いですね。
自分だけ親から贈与してもらっている、将来離婚する時に相手に財産分与で取られたくない、債権者にバレたくない…。
その他「③面倒くさい」という人もいます。
銀行に行くのが面倒、銀行員と話すとセールス受けるから話したくない、金融機関で手続きすると本人確認書類等あれこれ揃えないといけない…。
このような人は運用して増やす必要をあまり感じていないお金持ちとか、運用しても失敗するリスクもあるのでややこしいことはしたくない、という人が多い気がします。
タンス預金すれば税務署にバレない、税金を払わないで済むなんて安易に考えない方がいいですよ。
税務署はその道のプロですから、結構な確率であぶり出されます。
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