ブログ「相続の現場から」

生前贈与はトラブルを生む!?

投稿日:2015年1月22日

昨日の日経新聞夕刊(東京版)に、『かわいい孫に公平な贈与』の記事がありました。

どうせ、「教育資金の一括贈与」「結婚・子育て資金の一括贈与」「住宅取得等資金の贈与税非課税措置」推奨記事かと思いきや、「やり方によってはトラブルに発展するかもしれませんから気を付けて!」の注意喚起記事でした。

 

お、たまには(失礼!)良いこと言うじゃん!

 

記事には、

・贈与を受けたら余計な習い事が増え、家計が放漫体質になってしまった

・親が兄ばかりに贈与するので、親族間で不公平が生じてしまった

・教育資金を一括で贈与したら孫が寄りつかなくなってしまった

等の話が出ています。

 

その通り!

 

僕が携わっている相談案件でも、贈与にまつわるトラブル、悩みが数多く寄せられています。

・無理して息子に頭金を贈与し自宅を持たせたおかげで、息子は「家なき子」じゃなくなり、小規模宅地等の評価減の適用が受けられなくなってしまった

・子が3人いる息子だけに贈与してたら、子のいない娘が「納得いかない」と怒りだし、親死亡後に争族に発展した

・娘も孫も、教育資金の一括贈与した後実家に顔を出さなくなり、寂しい

・まとまった資金を息子に贈与した所、1年経ったらありがたみが薄れてしまったのか感謝の気持ちを持ってくれず、お金だけを取られた気持ちだ

・息子が親からの贈与に甘え、会社を辞め、夢ばかり追っている

 

「生前贈与」は、相続対策としても、資金の世代間移転を促す意味でも、消費を後押しする意味でも、良いことです。

 

が、色々と考えてやりましょうね。

 

僕は、やっぱり「都度贈与」がいいなと思っています。

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