投稿日:2020年12月21日
「相続コンサルタントに必要なのはコミュニケーション能力です」なんて話を耳にしましたが、本当にそうでしょうか?
コミュニケーション能力は、相続コンサルタントに限らず、どんな仕事でも、円滑に業務を進める上で絶対に必要なスキルです。相続コンサルタントだけに必要な能力じゃありません。
販売員だって、研究者だって、士業だって、医者だって、どんな立場や仕事であってもコミュニケーション能力がない人は仕事がうまく流れません。
「人として必要な能力」と「相続コンサルタントに必要な能力」を勘違いしてはいけません。
人の話しを聞く(聴く)、真意を見極める、分かり易く説明する、理解を得る…すべて人として必要な能力です。コミュニケーション能力もその一つ。専門家とは、その上に必要な知識や経験を備えている人を指します。
相続コンサルタントに必要なのは(人としての能力が備わっていることは当たり前の話として)相続に関する正しい知識と経験を有していることです。
知識がなくて、どうやって問題に気付くのですか?
知識がなくて、何を助言できるのですか?
知識がなくて、「どの人に」「何を」つなげるのですか?
知識がなくて、なぜ紹介した士業等専門家が優秀であることが分かるのですか?
知識がなくて、どうしてお客様を守れるのですか?
知識がなくて、何の相談に乗るのですか?
知識がなくて、専門家を名乗っていいですか?
コミュニケーション能力は、相続コンサルに限らず、<人として>仕事を円滑に進めるために必要な絶対のベース(基礎)ですから、コミュニケーション能力が高いからと言って相続コンサルタントとして優秀であるとは言えません。
「相続コンサルタントに必要なのは知識ではない」と思っているなら、それは大きな間違いです。
ただ、これは相続コンサルタントが相談者を向いて仕事をしている場合(対顧客)の話しであって、どうやって顧客を獲得してくか・売上をアップさせていくかがテーマであれば、知識と経験だけでは駄目ですね。
つまり、「お客様」と「お金」、どちらの話しなのかによって必要なことが違うと言うことです。
「コミュニケーション能力が高い相続コンサルタント」、これを専門家と言うならそれは“正しい”と思います。
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