投稿日:2025年2月21日
先日、毎年寄付している地元の児童養護施設からお手紙を頂きました。
セミナーや研修で講師を務める都度1回1,000円を寄付し、その使い道は「職員の皆様の福利厚生(飲み会等の懇親会歓迎)」としています。
令和6年に寄付した令和5年度分は「新年会」に使って頂いたとのこと。その前年は「新人歓迎会」でしたので、僕の希望に沿った使い道をして下さり嬉しくなりました。
先月、映画「大きな家」を見ました。
舞台は都内にある某児童養護施設。様々な理由により親と離れて暮らす子供達が、日頃の葛藤等を乗り越え成長してく姿に密着したドキュメンタリー映画です。
子供達が日頃どのように過ごしているのか、職員はどのように関わり合っているのか等が良く分かる映画でした。
映画を見終わった後、僕の心に残ったことは「職員の奮闘」と「18歳問題」そして「真の姿」の3つです。
まず、職員が親として、兄(姉)として、公私を超えて子供達に向き合っている姿勢に心を打たれました。仕事として割り切れないことも沢山あると思いますが、子供達の将来を願い、今できることに全力を注ぎ、真摯に向き合っている姿が素晴らしいと思いました。
次に、18歳に達すると児童養護施設を出ていかなければいけない現状は子供達にとって酷すぎると感じました。18歳でアパートを借り、仕事をし、食事洗濯等の家事をこなしなんて、僕にはとてもできません。児童福祉法の改正により2024年4月からは年齢制限が撤廃され、最長で22歳まで施設にいられるようになったそうですが、施設や自治体が自立可能と判断するハードルを出来る限り下げて頂きたいと思いました。
そして、施設の裏の顔も出して欲しかったなと思いました。裏の顔と言うと良くないことのように感じますが、そういう意味ではなくて、施設には、荒れてしまった子、ルールを守れない子等心に傷を負った子もたくさんいます。そういった子供達の真の姿も報じて欲しかったと思ったのです。育児放棄、虐待、両親の離婚、望まれず生まれた子、ゴミ屋敷からの救出等生まれてきた環境や背景により生まれながら不遇を負った子供達もたくさんいます。そこに向き合う職員の奮闘や子供達の成長も描いて欲しいと思いました。
子どもに罪はありません。
「親ガチャ」という言葉で片付けて欲しくありません。
親がお金持ちだったおかげで何不自由なく暮らし、今も親が残してくれた資産を元に遊んで暮らしている人がいます。何の努力もせず、普通に生きていれば人並み以上の生活を延々と続けられる…。
相続対策に携わると必然的にこのような人達と知り合うことが多くなります。
そのような方達にこそ映画「大きな家」を見て頂き、自分にできることを見つけて欲しいなと思います。
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