ブログ「相続の現場から」

相続の現場から『洗脳は優秀な営業なのか?』

投稿日:2025年8月25日

先日、個別相談に乗った際、何とも言えない気持ちになりました。

 

その方(Aさんとします)は、銀行証券会社保険会社といった金融機関不動産会社等の担当者「親しくなりたい」と思う資産背景属性を有するいわゆる“資産家”です。

 

僕は相続対策に関する相談に応じたのですが、事あるごとに「お金がない」「お金がない」と言うのです。

 

収入多いし、資産多いし、そんははずはないと思い「なんでですか?」と聞いた所、「入ってきたお金はほとんど保険料に消えてしまうので、いつも生活はカツカツです」と言うのです。

 

見せて頂いた資産一覧表には20近い生命保険の契約がずらっと並んでいました。個人契約しているものもあれば、法人契約しているものもあります。毎月保険料相当な金額になりますので、これでは自由に使えるお金がないのも納得です。

 

Aさんは「私は生命保険が大好きなんです。払った保険料よりも多く返ってくると儲かった!と嬉しいじゃないですか。例え運用がうまくいかなかったとしても元本が割れない生命保険は運用商品として最高です。しかも万が一にも備えられるんですよ!」鼻息荒く語ります。

 

こちらから何を言っても、まるでどこかの保険会社の新人向けロールプレイングを見ているように「でも」「そうは言っても」切り返して来ます。

 

こりゃ話にならないと困惑していると、に座っている子ども「何を言っても聞いてくれませんよ」呆れています。

 

完全に洗脳されていました。

 

誰もが「親しくなりたい」と思う資産家をここまで洗脳した募集人凄いですね。商品の優劣や、その人に生命保険が必要か否かなんて一切関係ありません。Aさんが生命保険【命】となるよう信じ込ませたのですから。

 

まさに宗教

 

ここまで洗脳されてしまっている信者目を覚まさせるのは容易ではありません。

 

Aさんが加入している商品は、僕が息子だったら「絶対に契約して欲しくない」全力で阻止する商品です。募集人に入る手数料保険会社儲け等、他人を儲けさせているだけです。そもそもAさんがその保険に加入する必要性が一切感じられません

 

でもAさんは「間違いない」信じ切っているのです。

 

この募集人は相当人たらしな人なのでしょう。ここまで洗脳できるってのって凄い…というか恐ろしい。でも、僕にはクズにしか見えません。自分の親には勧めないし、自分でも入らない商品なのにお客様には平気で勧めることができる人ですから。では「お客様のために」なんて言っているかもしれませんが、内心はそんこと露ほどにも思わず自分の報酬しか考えていないのでしょう。そうじゃなければ、あそこまでできません。

 

この募集人数字だけ見たら優秀ですが、としては最悪です。商品販売という結果を残すがあるだけにやっかいです。いい車に乗り、羽振りの良い暮らしをしていると思いますが、ろくな死に方しないでしょうね。人として駄目ですから。

 

ある意味、つかまらないだけの詐欺師です。

 

僕は本気「助けて欲しい」と思っている人は助けますが、こちらが「こりゃ大変だ」と分かっていても助けて欲しい思わない人助けません

 

Aさんの洗脳解けたら考えますが、恐らくAさんはこの呪縛から一生逃れられないような気がします。

 

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