投稿日:2025年8月13日
令和7年8月10日(日)付の新聞に、『ペンシル住宅に「老後」不安~都心新築の16%割安な一方、維持費重く』の記事がありました。
先日「20代で億ションを購入する人が増えている」という記事を紹介しましたが、それと同じで、「仕方がないよね」と思いつつ、「大丈夫かなあ」と不安に感じる記事でした。
地価と資材価格の高騰、人件費の増加等、住宅価格が値上がりする状況下、都心部でマイホームを持つことが夢とならないよう、土地面積を50㎡未満に抑えた3F建ての狭小「ペンシル住宅」が増えています。
住宅取得に要する総額を意識すると、都心部では土地面積を小さくするしかありませんから、狭小「ペンシル住宅」が増える背景は分かりますが、将来問題山積みです。
まず、資産価値が上がりません。不動産価格は需要と供給により決まりますから、誰も欲しがらない物件の価格は上がりません。
また、修繕費も高くかかります。土地面積が小さいため固定資産税等の保有コストは低く抑えられますが、建物の維持管理コストは割高になります。周囲に余裕がないため足場をかけることができない物件も多いと思います。
そのような「ペンシル住宅」は2F居間、3F寝室の間取りが多いのですが、そこで暮らす所有者が高齢となったらどうするのでしょうか?バリアフリー化するといっても、エレベーターはつけられないし、階段を上がらないといけないし、お金では解決つかない問題が生じる可能性があります。
都心部にマイホームを持ちたいと思う気持ちは分かります。
勤務先まで90分かかる郊外の広い家より、例え狭小であっても都心部に家を持ちたいと思う気持ちも分かります。
高い家賃を払い続けるなら今の内に購入しようと思う気持ちも分かります。
でも、だからといって、20代で多額の借金背負って億ション買ったり、狭小「ペンシル住宅」を購入するのはどうなのかなあ…。
難しい問題ですね。
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