投稿日:2025年9月15日
令和7年9月7日(日)付の新聞に、『転職サイト 古巣を非難~「独断と偏見が凝り固まっている」~パワハラか名誉棄損か』の記事がありました。
密かにお気に入りの「揺れた天秤~法廷から~」シリーズ。
今回は、転職サイトにメガティブ情報を書き込んだ元社員に投稿の削除を求め提訴した所、逆に在職中にパワハラがあったと反訴された事件が紹介されています。
記事によると、元社員は採用直後から会社に借金を申し出て、会社は無利息で貸したそうです。その後も返済しては借りるを繰り返す等、明らかに採用してはいけないヤバい奴。
結局元社員は数カ月後に「うつ病」の診断書を会社に提出した上で退職し、転職サイトにネガティブ情報を書き込みました。
会社側が元社員に投稿の削除と損害金500万円の支払いを求めて提訴したところ、逆に元社員はパワハラをはじめとする口コミの内容は事実だと反訴し、法廷闘争になりました。
高裁まで進んだ裁判では、ほぼ会社側の主張が認められ、元社員が投稿を削除した上で解決金を支払うことで和解が成立しました。
この会社は社員数100人ほどの中小企業だそうです。採用は難しく、ある程度割り切らないと採用できない状況なのだと思います。
そのツケが出たと言ってしまえばそれまでなのですが、じゃあどうすればいいのか?と聞かれても答えが見つかりません。
誰かと一緒に仕事するのは難しい…。
人間ですから長く一緒にいれば大なり小なり何らかの問題は発生します。小さなボタンの掛け違いが大事に発展してしまうのは世の常です。
そこで僕の出した結論は「会社を大きくしない」です。
お金儲けを考えたら会社の規模を大きくしなければいけませんが、大きくするとこのような問題が生じます。
僕はそれ程儲からなくても、人間関係のストレスから解放されることを選びました。
規模を大きくすることで社員間に階層が生まれ、余計なコストが発生し、相談者の痒い所に手が届かなくなる弊害も生じますから、なおさら規模を大きくすることがデメリットとしか思えないんです。
そもそも群れたり・つるんだりできない性格ですから、会社を大きくすることなんて絶対無理なんですけどね。
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