投稿日:2016年2月12日
ある日曜日の夜、自宅でPCいじっていた時にスマホが鳴り(休日の夜はなるべく仕事の電話を取らないようにしているのですが)その日は何となく魔が差して取ってみると、もの凄くか細い、耳をそばだてないと聞こえない位消えそうな女性の声が聞こえます。
「吉澤さん?」
「はい、そうです」
「○○です」
「こんな時間にどうしたんですか?」
「夜分にごめんなさい、しかもお休みの日に…。たった今、○○が旅立ちました、21:38です」
あわてて時計を見たら、21:53でした。
つまり、ご主人がお亡くなりになってからまだ15分しか経っていません。
電話を下さった奥様は、以前ブログに書いた「悲しい出来事」の方です。
*銀行が施設まで押しかけ、90歳近い余命宣告を受けた高齢者に高額な外貨建て生命保険を販売した事件
7~8年介護で大変でしたものね。
何度か奥様自身が倒れたの、知ってますよ。
子供がいなかったから、頼れる人いませんでしたしね。
後妻の立場で、色々と気苦労ありましたよね。
全部、分かっています、本当によく頑張りました。
「ついにこの日が来ました。これから色々面倒や大変なことがあると思いますが、よろしくお願いします」
もちろんです。
お亡くなりになり、医師の宣告を受け、まず僕に電話をくれました。
15分後にかけてきたその気持ち、全身全霊で受け止めます。
先日、そのご主人のお通夜に参列してきました。
僕を含め参列者は16名、ごく近い近親者だけのお通夜でした。
親族以外で参列を許されたのは僕だけです。
喪主を務めていた奥様が、随分小さく見えました。
もしかしたら、老々介護で本当に小さくなってしまったのかもしれません。
僕と目があった時、涙目のまま、はにかんだように笑みを浮かべ、少しほっとした様子でした。
ちょっと、嬉しかったです。
今回の案件、僕が全力で取り組む案件だと思います。
(ふざけている訳ではありませんが)安心して下さい、全力で守りますよ!
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