ブログ「相続の現場から」

士業の取り組み姿勢について、当方に勘違いがありました

投稿日:2015年8月5日

先日、このブログで「ネームバリューに騙されないように…」と題し、銀行とハウスメーカー寄りの税理士法人の姿勢に苦言を呈しましたが、士業の取り組み姿勢に関する当方の解釈に勘違いがあったことに気が付きました。

 

当方が尊敬している資産税専門の税理士の先生に、「有名な大手税理士法人が<路線価×地積>の“裸の”評価額を顧客に出している。評価が高い方が銀行やハウスメーカーが喜ぶからだろう。いくら銀行とハウスメーカーから顧客の紹介を受けているからと言っても、あからさまな紹介者寄りの姿勢はどうなんでしょうか?」と話した所、「僕でも同じように出すと思うよ。」と言われたのです。

 

「え!?、先生はプロなんですから“裸の”評価は出さないでしょ?」と聞き返した所、「いや、そう言う問題じゃなくて。それって、無料でしょ?みんな無料で何でもやってくれると思ってない?紹介者がいるから通常有料の『相続試算書』を無料(サービス)で作成する所まではやってあげるけど、現地なんて見ないし、ましてや特例や評価減なんて助言する訳ないじゃん。<路線価×地積>だって間違っている訳じゃないし。いい話を聞きたいなら、きちんとお金を払わないと。」と言われました。

 

確かにその通り…何も言い返せませんでした。

 

商品ではなく、無形の「知識」や「経験」を売っている人(会社)は、プロとして恥ずかしくないノウハウを提供し、そのコンサルティングサービスに対し正当な対価を頂き、相談者と「WIN-WIN」の関係を築かなければいけません

 

「水」と「空気」と「相談」は無料だと思っている人を相手にしてはいけないのです。

改めてその事に気付かされました。

 

大手税理士法人は、プロとして、最低限のことを行ったに過ぎなかったのです。

その数字の美味しい所だけを上手くつまんで顧客に提案している人(会社)がずる賢かったのです。

 

当方も、「頂いた報酬の倍以上の価値を返す」ことを肝に銘じ、プロとして恥ずかしくないコンサルティングサービスを提供していきたいと思います!

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