ブログ「相続の現場から」

今のうちに全額下ろしておけば大丈夫???

投稿日:2015年10月27日

そろそろマイナンバーの「通知書」が手許に届きますね。

いよいよ、始まります。

 

平成30年(2018年)から、銀行で新規に口座を開設する際、マイナンバーを記載することになります。

とりあえず平成30年の時点では任意ですが、窓口でそれなりに呼び掛けられる(圧力?)ようですので、明確に拒絶しない限り、半強制的に記載することになりそうです。

政府は平成33年(2021年)以降に記載を義務化する方向で検討しているようですので、将来は「ガラス張り」ですね。

 

更に、「約8億口座ある」とも「約10億口座ある」とも言われている既存口座にもマイナンバーを紐付けすることが検討されています

全銀協をはじめ金融業界は<多額なコスト><相当な事務負担>を理由に拒否しているようですが、流れとしては「丸裸コース」まっしぐら、ですね。

 

先日個別相談に乗った老夫婦が、開口一番「今にうちに全額下ろしておけば大丈夫ですよね?明日朝一番で銀行へ行ってこようと思っています!」

…大丈夫って…何が?

今のうちに下ろしておかないと、何か問題が発生するのでしょうか?

その問題って、誰が、何をする問題でしょうか?

明日朝一番で銀行へ行かなければいけないほど、切羽詰まった状況なのでしょうか?

突っ込みどころ満載です。

 

気持ちは分かります。

何でもかんでも国に把握されることへの嫌悪感情報が漏れた場合の恐怖感等々、何とかして自分で不安から逃れようと思ったのでしょうね。

 

「ガラス張り」は決して気持ちの良い状態ではありませんが、基本的にそのことで不利益を被る訳ではありません

不利益を被るとしたら、バレたらまずいことをやっている場合です。

つまり、脱税不正受給等です。

 

個人情報保護、プライバシーの侵害、情報漏えいリスク等、越えなければいけないハードルは高いのでしょうが、「今からジタバタしてもどうしようもない」と思っています。

 

「脱税」は駄目「租税回避」も駄目、でも「節税」はOKです

合法的に出来ることをしっかり考えましょう!

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