投稿日:2016年3月23日
平成28年3月22日(火)付の新聞に『実家の相続放棄急増』の記事がありました。
これ、分かるわ~。
最近、遺産分割の話し合いで地方の不動産を押し付け合う相続人ばかりですから。
僕が相続に携わるようになったのはバブルピークの頃。
当時の遺産分割では、都心だろうが田舎だろうが、とにかく不動産が欲しい人ばかりでした。
そりゃそうですよ、不動産は値下がりすることなく、毎年必ず上がる、それもドンドン上がる超優良資産だったんですから。
忘れもしない、まだ駆け出しの頃。
世田谷の超高級住宅街の路線価が坪150万円、売却したら坪500万円でした。
当時は路線価が時価の3分の1なんて当たり前、時価の2割という土地もゴロゴロありました。
当時の相続対策は楽で良かったなあ。
とにかく不動産を買っておけば良かったのですから。
だって、1億円で購入した不動産が翌年には1.2億円~1.5億円に跳ね上がり、なのに路線価は2千万円~4千万円と、時価と評価額の乖離が抜群でしたから。
気になるのは「相続放棄」そのものについて。
「お金は相続するけど、田舎の土地は放棄する」…これ、出来ませんから。
「一部を相続して、一部を放棄する」なんて都合の良い相続出来る訳ないじゃないですか。
相続は、「するか」、「しないか」、しかありません。
「相続放棄」したら、何ももらえません。
もちろん、相続人全員で話し合った結果、都合の良い財産だけ取得出来たらラッキーですけど…。
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