投稿日:2019年2月28日
「夫が死亡したので相続税の申告について教えて下さい」と相談があった場合、注意することは何ですか?
沢山ありますよね。
まず、家族構成を聞き相続人が誰になるか把握し、遺言書の有無を確認し、相続財産の内容や額を把握し、申告等手続きのスケジュールを助言し、何か懸念材料があれば指摘し、その上で適切な士業等専門家を紹介し、納税資金を確認し、ですね。
でもそれだけでいいですか?
先日「夫が死亡したので相続税の申告について教えて下さい」と奥様から相談を受けました。
手続きを進めていく中で「自宅の土地名義が夫の父(お爺ちゃん)のまま」なことが分かり、その延長でアレコレ聞いたところ、夫の両親(お爺ちゃん&お婆ちゃん)の相続が争族となり、解決しないまま夫(長男)が死亡したことが判明しました。
最初からそのことを相談者が言ってくれれば話が早いのですが、相談者であるお母さんは「実家の話しだから」と夫から詳しい事情を何も聞かされていなかった様子です。
この場合、被相続人(夫)の財産はどうなりますか?
何を分けますか?
相続財産額はいくらですか?
登場人物は誰ですか?
ね、奥深いでしょ?
入り口部分で気付くかどうかで、その後の展開が全然違ってきます。
「言ってくれなかったから助言できなかった」では通用しません。
相続に必要なのは「知識」と「経験」。
すぐに身につくことではありませんが、「相談者のためになりたい」と本気で思うのなら頑張るしかありません。
さ、勉強しましょ!
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