ブログ「相続の現場から」

新聞の見方『タワマン、備えの死角』

投稿日:2019年9月2日

僕は個人的にタワーマンション(タワマン)が嫌いです。

高所恐怖症であることに加え、何かあったら怖い!と思っているから。

 

2017年(平成29年)6月14日未明、ロンドン西部24階建て高層住宅「グレンフェル・タワー」を襲った火災を記憶している方も多いのではないでしょうか。

 

当時の写真等はこちら

怖すぎます…。

 

令和元年9月1日(日)の日経新聞に『タワマン、備えの死角』と題したトピックス記事がありました。

Web版はこちら

 

震災が相次ぐ日本、いつ何があってもおかしくありません

 

電気が止まり、エレベーターが動かない場合、どうやって部屋まで帰るのですか?

階段で上がるしかありません。

高層階まで自分ので上がるしかありません。

 

水道も止まっているためペットボトルを何本も抱え、上がるんですよ。

親戚や知人からお米や重いレトルト食品が送られてくるかもしれません。

持って上がらないといけませんね、重いですよ~。

 

宅急便で送られてきた荷物、1階まで取りに行かないといけません。

お兄さんは上の部屋まで持ってきてくれませんよ。

 

が止まっているので、トイレが流せません。

トイレの度にに降りるんですか?(ってどこへ?)

排せつ物の処理はどうするのですか?

 

ゴミだって出せませんよ。

部屋に置いとくしかありませんね。

だと匂いが凄いでしょうね。

 

火災が発生したら、どこに逃げますか?

屋上に逃げられたとして、ヘリコプターの順番待ちに耐えられますか?

下からがドンドン上がってきますよ。

 

下に逃げるとして、高齢の両親小さな子を抱え、暗闇かつ煙が充満している階段を何十回も下りるんです。

半端な労力じゃありませんし、精神的にもキツいでしょうね。

そもそも下に逃げられるのでしょうか?

 

もちろんハシゴ車は届きません。

スプリンクラーだけで安心ですか?

 

タワマンは壊れないのが“うり”です。

でも、箱だけ立派でも、生活は大丈夫ですか?

 

「震災に強い=壊れない」ではないと思いますが…。

 

防災の観点だけじゃなく、将来(例えば30年後とか40年後とか)の管理修繕の面から考えても、不安しかありません。

 

大規模修繕できますか?

オーナー入居者足並みは揃うのでしょうか?

 

最近アジアンテイストな方がオーナーのタワマン、増えてますね。

言葉文化も違うオーナー、しかも日本にいないんですよ。

誰がどうやって説得するんですか?

 

が造った物はいつか壊れます

手を入れないと老朽化していくだけです。

 

何十人(物件によっては何百人)の意見をまとめられますか?

仮に大多数の意見が一致したとして、少数意見を無視し強引に建て替えできますか?

 

お金持ち高い所が好きなこと、知ってます。

眺望都心部へのアクセスが良いことも知っています。

高層階になればなるほどステータス価格賃料も上がることも知っています。

大規模なタワマンであればあるほど相続税対策になることも知っています。

 

だけど、本当に大丈夫?

 

僕はタワマンで暮らしたいと全く思いません。

将来の資産価値ステータス安心・安全の面からも魅力的に思えません。

(もちろん、高くて買えない“ひがみ”もありますが…)

 

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