ブログ「相続の現場から」

相続の現場から『子からの相談は要注意』

投稿日:2020年5月8日

相続対策は、親から相談してくるケース>と、<子から相談してくるケース>があります。

 

<親からの相談>の場合、自身の財産に関する相談なのでいいのですが、<子からの相談>の場合、違和感を感じるケースが多いんです。

 

先日、長男から76歳になるお父様相続対策に関する相談を受けました。

 

<長男の発言>

「父は都内に複数の不動産を保有しているので相続税が高いのではないかと心配している」

「相続税対策として賃貸物件を建築したらどうかと思って、知り合いのハウスメーカーに建築計画を立案してもらおうかと思っている」

「銀行も、駐車場のままだともったいないので融資するからアパート建てましょう、と言ってきている」

「父は古い人間なので、借金とかマンションとか、あまり好きじゃないと思う」

「僕には弟と妹がいるのだが、2人共相続対策には無関心なので、僕が中心になって動かないといけない」

「僕の子を父の養子にしたらどうかと思っている」

「父の金融資産はほとんど預貯金なので、このまま置いておいてもまったく増えない。僕に任せてくれたらもっと積極的に運用できるのだが…」

「資産運用のプロとして独立した友達が、家族信託を組めば父のお金を僕が自由に動かせると教えてくれたので、父に話してみようと思っている」

「不動産も、家族信託を組めば僕が主体となって父の相続対策を実行できるらしいですね?全部僕に任せてくれたら楽なんだけどなあ」

 

僕からの質問はただ一つ、「お父様は何と言っていますか?」

 

「父は相続対策に乗り気じゃなく、僕が一生懸命提案しても話を聞いてくれない。最近は僕を避けるようになってきている。」

 

ちなみに、長男は弟と妹とあまり仲が良くない様子。

しかも長男は最近会社で冷遇されたため退職を検討しているのだとか。

 

ね、何となく背景目的が見えてきたでしょ?

 

長男は、父の相続対策を口実に、自身が主体となって父の不動産を有効活用し、金融資産を運用し、働かず楽して生きていこうと考えているのだと思います。

 

ついでに、遺産分割が自分が有利になるよう“根回し”しておきたいのでしょう。

 

超高齢化が進み、判断能力の衰えが様々な契約行為に影響を及ぼすことは事実です。

 

しかし、だからと言って、親の財産を子が自由に“子の判断で”動かせる世の中に違和感を感じます。

 

まだお父様は76歳ですから、お父様と長男が一緒に相談に来て“お父様の意思として”「何か良い手はないですか?」と相談してくれたら、引き出し全部開けて教えます。

 

親名義の財産親のものです。

なので、自分の財産をどう使おうか誰にあげようか親の自由です。

親自身が、子に遺したい子が負担する相続税を少しでも安くしてあげたい子供達が相続手続きで困らないようにしておきたい、と思うのなら助けましょう。

 

大事な話なのでもう一度言います。

 

親の財産を子が自由に“子の判断で”動かせるのは(本来)おかしな話です。

 

法的に可能とか、手続きとして可能とかの話じゃありません。

 

一番大事なのは【親の意思】です。

 

そこを理解できない相続コンサルは、お金に目が眩み商品を売ってるだけのただのセールスマンです。

 

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