ブログ「相続の現場から」

相続の現場から『外野は黙ってて!』

投稿日:2021年8月9日

先日、あるおばあちゃんから相続の相談を受けました。「夫から相続した土地を上手に次世代へ引き継いでいくためにはどうしたら良いか?」という相談です。

 

相談に二男の嫁がついてきました。事前の話しだと、おばあちゃんと、もしかしたら長男が同席できるかもとおっしゃっていたので???と思いましたが、身内ですし、おばあちゃんと一緒に来たので特に意識することなく相談に乗りました。

 

ところが、

僕から何を聞いても回答がほとんど孫と二男の嫁から返ってくるのです。「おばあちゃんはどうしたいですか?」と聞いても、横から「おばあちゃんはとにかく税金を払いたくないっていつも言ってます」二男の嫁「大事な資産ですので親族でしっかり管理していきたいと思っています」と口を挟んできます。

 

おいおい、僕はおばあちゃんの気持ちを聞きたいの!

 

話しが一向に噛み合わないので、二男の嫁「おばあちゃんの気持ちを聞きたいので、少し黙っててもらえますか」と釘を刺し、おばあちゃんに意見を求めたところ、「財産と言っても昔安かった時におじちゃんと買った土地なんです。おじいちゃんと結婚した時は今みたいに生活が楽じゃなかったのですが、私達がゼロから築いたように、子ども達にも自分の足でしっかり歩いてもらいたい、そのために人並み以上の教育の機会を与えよう、おじいちゃんが元気だった時からそう話していたんです。頑張って、子ども達には不自由ない暮らしをさせてきたつもりです。だから、周囲から土地土地、金金言われると、ちょっと…。」

 

するとおばあちゃんに向かって、「おばあちゃん、相続税っていくらかかるか知ってる?それ払うの私達なんだよ。何もしなかったら、おじちゃんやおばあちゃん、パパ達が暮らしきた実家がなくなっちゃうかもしれないんだよ。そのために私達がついてるんじゃない!」と言いました。

 

それに対しおばあちゃん「でも、私が施設に入ったら自宅を取り壊し、売るか、建てるかするんでしょ?長男はそんなことしないと言っているけど、あなた達とは意見が違うって聞いてますよ。長男は私が寄付してもいいと言ってくれているのに…。」と、困った顔で下を向いています。

 

ようやく構図が分かりました。

 

そこで、二男の嫁「申し訳ないけど、お二人とも席を外して下さい。おばあちゃんと話がしたいので」と言ったところ、「依頼者が事務所に来てるのに席を外せって、意味わかんない!」えらい剣幕で怒り始めました

 

「いや、依頼者はおばあちゃんです。僕に相談したいと依頼してきたのはおばあちゃんです。お金を払うのもおばあちゃんです。あなた達から依頼を受けた記憶はありません。財産はおばあちゃんのものです。相続権があるのは長男と二男の2人です。アレコレ画を描くのは自分の財産になってからにして下さい。特にお孫さん、あなたの財産になるのは相当先になりますし、あなたがおばあちゃんの相続税を払うことはありません。何を期待しているのかよく分かりませんが、外野は黙っていて下さい。」

 

「外野!?息子の嫁と孫なんだから外野じゃないでしょ!」

 

すると、おばあちゃん「先生と2人で話したいので、悪いけど先に帰ってて下さい。」と。

 

あー、やだやだ…、お金って何なの!

 

でも、ビジネス目線で考えたら、二男の嫁側につき、おばあちゃん説得した方が儲かるんでしょうね。そういう相続コンサルの方が多いと聞いてます。

 

当社だって営利企業ですから、綺麗ごと言うつもりはありませんけど、「お金>お客様」となったら人として終わりだと思います。

 

さてと、どうしようかなあ…。また今回も器用に振る舞えなかった…。

 

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