投稿日:2021年10月13日
僕は、セミナーで講師を務める立場であると共に、受講者としてセミナーに参加する側でもあります。
セミナーに参加する目的はどこにあるのか、僕は2つの理由があると考えています。
1つ目は「分からないことを学ぶ」こと。
知らない知識を身につけたい、新しい制度や手法の情報を得たい、分からないことや苦手な分野を克服したい等、いわゆる“お勉強”としてセミナーに参加する。恐らく参加している人のほとんどがこの理由だと思います。
2つ目は「分からないことに気付く」こと。
こう言うことが分からないといけないんだ、こう言うレベルが理解できないと駄目なんだ、このレベルに達しないと一人前になれないんだ等と気付き、自分自身のレベルを知り、立ち位置を理解し、今後学ぶべきことや方向性を明確にするために参加するのです。
「基礎編」「初級編」と題したセミナーであっても、え、これで基礎編なの⁉と驚くこともあります。自分自身のレベルの低さに情けなくなるとともに、もっと頑張らないといけないと、次のステージへのモチベーションにつながります。
「せっかく参加したのに難しくてついていけなかった」という意見を聞くことがあります。
お金と時間の無駄だったと嘆くのは勝手ですが、それでは本当にお金と時間が無駄になっただけで終わってしまいます。
僕だったら、悔しいけどこのレベルを理解できないといけないんだと気付くことができて良かったと考えます。そして、キャッチアップするためには何をしたらいいのか、どうしたらこの内容を理解できるようになれるのかを考えます。よし明日から頑張ろう!と気合いも入ります。
どのようなセミナーでも、必ず何らかの“学び”があります。仮に本来の目的である知識や情報が得られなかったとしても、講師の話し方、資料の作り方、スライドの見せ方、運営方法、座席配置、受付、集客、フォロー体制、タイトルのつけ方、チラシの作り方…考えたらキリがありません。
誤解を恐れず言えば、「駄目なセミナーほど学ぶことが多い」と言えます。僕だったらこう話す、私だったらこう運営する等、次に生かせる“気付き”がたくさんありますから。
話しを元に戻します。
もし皆さんが難しいセミナーに参加してしまったら、是非「このレベルに達しないと駄目なんだ」と気付くだけでも価値があったと考え、次の行動の指標にして下さい。
誰でも知ってる知識・情報・手法・提案に価値はありません。
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