投稿日:2022年5月30日
令和4年5月25日(水)の新聞に、『出生数、最少を更新~昨年度84.2万人 足元でも上向かず~』の記事がありました。
特に驚きも新鮮味もない、分かり切っている報道ですが、改めて数字を聞くと、自分や自分の子の将来への不安が募ります。
記事を要約すると、
●2021年度の出生数は842,131人で、前年度より▲1.3%、14年連続で減少した
●婚姻数が減少しているため、今後出生数が上向く兆しはない
●2021年度の婚姻数は525,273件で、前年度より▲0.6%
となっています。
僕が一番気になったのは、「国立社会保障・人口問題研究所による推計の『低位』に近づいてきている」の部分。
将来人口は、「高位」「中位」「低位」の3つの考え方に基づいて推計されます。
人口減少が一番少なくなる楽観的なシナリオは、出生率が「高位」で、死亡率が「低位」のパターンです。簡単に言ってしまえば「たくさん生まれ、あまり死亡しない」と言うこと。
人口減少が一段と進む悲観的なシナリオは、出生率が「低位」で、死亡率が「高位」のパターンです。簡単に言ってしまえば「あまり生まれず、たくさん死亡する」と言うこと。
セミナー等でよく用いられるのは、一番無難な『出生率、死亡率共に「中位」』のパターンです。
今回の記事では「出生率が「低位」に近づいている」と書いてありますので、一番生まれないと言う予想が当たってしまいそうなんです。
この状態で死亡率が「高位」であれば、現役世代と高齢世代のバランスが何とか保たれますが、死亡率が「低位」だと、「あまり生まれないのに、高齢者が減らない」と言う状態になり、社会保障をはじめとした現役世代の負担が重くなってしまいます。
我々の世代だけでなく、子や孫の世代に重くのしかかる年金や医療・介護の問題(負担)…。
何とかしてあげられるのは我々の世代のはずなのですが…。
銀行、証券会社、コンサル会社、FP、IFA等お金に強いと言われる皆さん、
だからと言って「投資信託や外貨建て保険で運用しましょう」じゃなくて、資産運用以外の方法も教えて欲しいなあ。
「自分の身を守れるのは自分だけ」なのかな…
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