投稿日:2022年6月27日
令和4年6月22日(水)の新聞に、『金融庁、保険代理店にメス~「説明不足」など苦情高止まり~生損保24万店実態調査、改善なければ立ち入りも』の記事がありました。
保険契約を巡るトラブルが絶えないため、今後金融庁が本腰を入れて保険代理店を監視していくそうです。
記事によると、
●公的保険の説明を十分果たしていない
●外貨建て保険など元本割れのリスクを知らなかった
●手数料目的で短期間で次々保険を乗り換えさせられた
等のトラブルが報告されています。
そもそも、公的保険の説明って保険募集人が行うべきことなの?それって国の役目じゃない?社会保障制度は国民が生活していくための重要な骨幹でしょ。国民に文句言われないようわざと難しい制度にしといて、理解させていないの自分達(国)の責任を棚に上げ、「公的保険について説明しろ」っておかしくない?
公的保険の補完が私的保険だと言うなら、国は保険会社に「本来自分達がやらなければいけないことをやって頂きありがとうございます。」と頭を下げるのが筋でしょ。自分達が役目を果たさないから国民が理解できていないのであって、「説明しろ」と上から目線で言うのはどうなの???
騙す方が悪いのは当たり前の話として、騙されたくないなら我々も勉強しなくちゃ。もしくは、印鑑つく前に別の人に聞いてみるとか、家族に相談してみるとか、色々できるでしょ。
「騙される方が悪い」とまでは言わないけど、騙されないよう自分達も工夫するべきだよね。
今後、代理店に対し、
●どの商品をどれほど売ったか
●保険募集と独立したコンプライアンス部門の責任者が明確か
等の報告を求めるそうです。
確かに自分達の手数料しか頭にない募集人もたくさんいるけど、そういうビネスモデルが構築されてしまったのを見過ごしてきた国にも責任あるよね。
報告義務を課せばトラブルがなくなるかと言ったら、少しは減るかもしれないけど、募集人のモラルやスタンス、フルコミ系稼得システムは変わらないんだから、「顧客本位」が絵に描いた餅になるような気がするけどなあ…。
基本的に営利企業で働く人達は稼ぐことで生きている(収入を得ている)のだから、「いい人だから」と信じる前に、「笑顔は爽やかだけど大丈夫かな」と疑う気持ちを持った方が無難だと思います。
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