投稿日:2024年9月11日
先日、とても残念な人に会いました。
その方(Aさんとします)は生命保険の募集人で、何年も連続でMDRTに入っている優績者です。
Aさんから「保険料贈与プラン」について質問を受けました。その内容は、
「相続対策の一環として、父から子へ現金を贈与し、子がその資金を原資に生命保険に加入するスキームを組んでいるお客様がいます。現在保険料は父の口座から直接引き落とされているのですが、問題ないですか?」というものでした。
昭和58年9月の国税庁資産税課事務連絡を引用し、それでは保険料贈与は成立しない旨を説明したところ、「親しくしている税理士に相談したのですが…」と困っていたので、税理士に再度確認するよう促しました。
後日Aさんから「税理士に確認したところ、父の口座から保険料が引き落とされていても、贈与契約書などがあれば問題ないと言っています」と回答がありました。
僕と税理士、どちらを信じるかはAさん次第ですが、明らかに税理士の考え方は間違っています。
そこで、Aさんのためを思い「今後のこともあるので、付き合う税理士を代えた方が良いのでは」と助言したところ、「いや、代えるつもりはありません。今まで長く付き合ってきましたし、相談以外にも色々とあるので、変更するつもりはありません」と言われました。
この程度のことすら知らない税理士です。しかも、間違いを認めず自信満々に間違いを通す人ですから、僕の中では絶対に付き合ってはいけない類の税理士なのですが、Aさんは考えが違うようです。
お客様のためを思ったら、付き合う税理士は、仲がいいとか、古くから付き合いがある、話しやすい等よりも、正しい知識を有していることは当たり前、間違いを言わない、根拠を示す、分からないことは分からないと言う、知恵と工夫に満ち溢れていることが優先されるべきです。
そのような税理士と付き合って初めて大事なお客様を救えるのです。
Aさんは「お客様のために」と口では言っていますが、どうやら顔は税理を向いているようです。
キックバック等大人の付き合いがあるような匂わせもありました。
そんな人が優績者で、しかも「お客様のために」と言っている…。
そのようなスタンスで得たMDRTの表彰に何の意味があるのでしょうか。
このような人や税理士が「相続なら任せて下さい」と言っている世の中が嫌になりました。
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