投稿日:2015年10月4日
平成27年10月3日(土)13:00~17:30、東京で「吉澤塾相続事例研究会」が主催する特別事例研修『相談者の生の声を聞く』を開催しました。
「吉澤塾相続事例研究会」は、相続実務研修『吉澤塾(半年コース)』の履修を終了した卒業生が、卒業後も継続して研修を重ね、相続スキルをアップさせることを目的として設立されました。
今回開催した特別事例研修『相談者の生の声を聞く』は、今年4月に続いて二回目の実施。
<事案概要>
●未婚・子なしの高齢女性が死亡し、相続財産は金融資産 1,000万円のみ。
●相続人は兄弟姉妹甥姪計13名、うち5名とは面識なし、住所も分からず、疎遠。
●検認済自筆証書遺言があったものの、内容に不備があり、金融機関は手続してくれず。
●弁護士、税理士、司法書士等専門家の戸を叩くもたらい回しに遭い、誰も頼りにならず。
●相談者の姉の夫が一肌 脱いだものの初動をミスし、相続手続きが炎上。
研修は、前回同様、実際に当方が相談に乗った(上記争族案件の)相談者が研修に4時間半フルに参加して下さり、実際に「どのような気持ちだったのか」「何が辛かったのか」「どうして欲しかったのか」「嬉しかったことは何か」「当方に何を期待していたのか」「相続コンサルに必要なことは何か」等々について、余すことなく全てを語って下さり、しかも研修参加者とのワーキングにも参加して下さり、参加者が相談者と実際にやり取りを行うことで、リアルな現場を体感することが出来る内容になっています。
相談者が研修に参加して下さる似たような研修は他にもあると思いますが、そのほとんどが相談者がひな壇や高砂で一方的に体験談を語ってくれるとか、相談者が研修に参加しても個人情報の壁を乗り越えられず表面を舐める程度の研修が多いと思います。
しかし、『吉澤塾』は違います。
使用する自筆証書遺言、検認書、財産目録、親族関係図、60通を超える相談者と当方とのメールのやりとり等はすべて本物を使用・マスキング一切なし。(もちろん研修終了後は全て回収しシュレッダーしました)
*だから、「吉澤塾相続研究会」のような完全クローズドな環境じゃないと怖くて実施できないんです。
相談者が大変聡明な方で、こちらの意図していることを汲んで対応して下さる、正に<神対応>。
参加者の意見に対し、暖かい気持ちで「良い」「悪い」をジャッジして下さる、こんな相談者、なかなかいないと思います。
参加者のアンケート見た所、やはり相当満足度は相当高かった、と言うか、どの研修よりも抜群に高い!
そりゃそうです、「僕が駆け出しの時にこのような研修があれば…」と思って企画し、ようやく実現したスペシャル企画ですから。
相談者のご厚意で、来年4月にも同様の内容で開催が決定しました!
その後も、相談者が嫌と言うまで、皆が飽きるまで、半年に一度のペースで継続開催して行こうと思っています。
また、『生の声を聞く』第二弾も仕込み中。
第一弾は「争族の処理」がテーマでしたが、第二弾は「不動産の処理」「同族会社の清算」等、別のテーマで開催したいなと思っており、現在鋭意相続手続きを進めている所です。
無事解決できたら、相談者に「研修に参加して頂けないか」お願いしてみます。
『吉澤塾』では、現場で使える相続実務を教えるだけではなく、“本物の”相続コンサルタントを養成するため、卒業後も講師へのホットライン、他とは一味も二味も違った実務研修の実施等、継続的なスキルアップをバックアップしていきます。
本に書いてあることは本を読めばいいんです。
机上の知識を身につけたいだけなら、他の研修を受講すればいいんです。
『吉澤塾』は、現場に強い、実務に強い、本に書いていないこと中心、ですから。
来月の「吉澤塾相続研究会」は、特別実務研修『小規模宅地等に強くなる』と題し、相続対策の“肝”である小宅に絞ったマニアックな研修を東京と大阪で実施します。
参加して下さった会員の皆様、お疲れ様でした!
また、相談者のYさん、有難うございました!
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