ブログ「相続の現場から」

精神論とテクニック論

投稿日:2017年4月6日

相続に携わる人って、大雑把に分けると

<精神論系>

<テクニック系>

に分けられると思います。

 

<精神論系>

相続とは「心の問題」「気持ちの問題」として、人としての在り方や生い立ち、先祖がどうのこうのと説いていく方。

性格の良い方が多く、相談者受けが良い。

一方、知識や技術レベル、実際の実務スキルはそれ程高くなく(失礼)、損得勘定だと負け、余計な税金を払ったり、手続きに時間がかかったり、困ったことが起こった場合どう処理したら良いか分からなかったりします。

寄り添って頂けるのは有難いのですが、最終的に印鑑がもらえない等実務面が弱かったりします。

(あくまで個人的な感想です)

 

<テクニック系>

「相続=相続税」だと思っている人に多く、節税命、目先の相続<税>対策につながる何等かの商品を販売している人バックエンド商品を持っている人に多い。

弁が立ち、説明が上手く、馬力があり、自分のスキルを信じて疑わない、技術に酔いしれるタイプ。

一方、相談者の真のニーズを汲み取れず木を見て森を見ず」に陥りやすく、提案した商品が不調に終わるとそこで終わりになったりします。

(あくまで個人的な感想です)

 

どっちのタイプが良いかは相談者次第。

 

<精神論系>の方には、もっと勉強して欲しいし、実務を学んで欲しいと思っています。

相続を「気持ちだけの問題」として処理して欲しくありません

誰が何を言っても10か月以内に相続税申告納税が必要だし、遺産分割しなきゃ終わらないし、名義変更だって重要だし。

気持ちだけで乗り切れる程相続の現場は甘いものではありません。

現実を直視し、知識と経験の上に成り立つ実務処理が出来るのに加え相談者の精神的な支えになるのであれば素晴らしいと思います。

「寄り添えば何とかなる」では解決しません。

 

<テクニック系>の方には、そもそも論を学んで欲しいし、相続を自社商品販売の道具にして欲しくないと思っています。

特に、自分達の儲けしか頭にない人は相続に関わって欲しくありません

もっと相談者を見て欲しい、何が問題なのか探って欲しい、その上で解決策を考えて欲しい。

 

そう言う僕はどちらのタイプかなあ…中途半端な存在かもしれません。

精神的な支柱になれる程立派な人間じゃないし、寄り添うだけなら僕じゃない方が良いし、士業じゃないので独占業務も出来ないし、誰も知らない打ち出の小槌的なスペシャルテクニックも持ってないし…。

 

何となく全体を網羅できることが売りかなあ。

 

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