投稿日:2017年8月9日
平成29年8月8日(火)、東京で相続実務研修『吉澤塾6期』の講義を行いました。
第5回である今回のテーマは「遺言」。
これを語れずして相続に携わることは出来ません。
絶対に知っておかなければならない重要なテーマです。
「揉めないように遺言を作成しましょう」
「揉めないように自分の想いを形に残すことが重要です」
よく聞かれるセリフです。
これを聞く度に「え~っ!!!」となってしまいます。
遺言があったら揉めない?
自分の想いを形に残したら揉めない?
そんな訳ないじゃないですか。
日頃から仲の悪い兄弟は、遺言があっても仲良しになりません。
親が想いを形に残しても、もっと沢山もらいたかった子は納得しません。
遺言があっても揉めます。
揉めない家庭は遺言の有無に関係なく揉めないし、揉める家庭は遺言があっても揉めます。
(もちろん、遺言があったから揉めなかった家庭もあるでしょうから、そのすべてを否定する訳ではありませんが…)
遺言作成のメリットは「揉めても相続手続きが進むこと」です。
ここ、実務で一番重要なポイントです。
と言った、場数を踏んで初めて分かるリアルな相続実務の話を中心に講義しました。
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