ブログ「相続の現場から」

サブリースについて考える

投稿日:2018年6月11日

平成30年5月21日(月)、新聞に『サブリース 潜むリスク』の記事がありました。

 

記事には「『かぼちゃの馬車』事件を引き合いに、『サブリース会社からの賃料減額要請トラブルが後を絶たない』」とあります。

 

そもそも、サブリースを「賃料保証」だと勘違いしていませんか?

サブリースは「空室保障」ですよ。

 

賃料水準は、景気経済動向市場で決まります

誰かが勝手に相場を作ったり、一人だけ高く設定したり出来るものではありません。

 

サブリースは、賃貸事業の手間暇入居者管理等のソフト面修繕や清掃等ハード面管理負担を軽減させることを目的として契約するのが正しい姿です。

 

家賃が下がりそう貸市場で弱い物件であることを理由にサブリース契約を締結した場合、相手も営利企業なのですから、損を出してまで取引を継続する訳ありません。

当然、賃料の引き下げ、最悪サブリース契約の解除の話が出るケースもあります。

 

そもそもサブリース契約で賃料保証してもらわないと不安」な物件は、投資するに値しません。

 

あくまで不動産賃貸事業は「事業」なのですから、当然にリスクがあります。

その一番が<入居者の確保>です。

 

賃料水準は相場で決まりますので、一人で勝手に賃料を高く設定しても、ほとんどの場合無駄な抵抗に終わります。

もちろん、設備等のグレードを上げれば多少賃料を高目に設定しても申込みがあるかもしれませんが、費用対効果を考えると<行って来い>ですので、儲けが多くなる訳ではありません。

 

「入居者確保に問題ないだろう」と思える物件に投資し、その上で管理の手間暇を考えサブリース契約を締結しお任せ楽々パックにするのが正しい姿です。

 

契約当初の美味しい話に騙されないよう、注意しましょう。

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