投稿日:2017年10月13日
平成29年10月6日(金)付の新聞に、『大廃業時代の足音』中小「後継者未定」127万社の記事がありました。
●後継者不在のため、例え黒字であっても中小会社が廃業に追い込まれている
●このままだと日本の産業基盤は崩壊する
と言う内容です。
昨今、「事業承継」がブームですね。
少し前の「相続」ブームの波が「事業承継」に移っていますね。
そもそも「事業承継」って何ですか?
●個人が死亡すると「相続」
●オーナー社長が死亡すると「事業承継」
って勘違いしている人、多いですよね。
違いますよ!
オーナー社長が死亡しても「相続」です。
通常の「相続」に加え、<会社のことも考えなければいけない>だけです。
この部分をしっかり認識しないとグチャグチャになります。
特に金融機関の人は、
●個人=リテール部門 ⇒「相続」
●法人=ホールセール部門 ⇒「事業承継」
と勝手に仕分けしているため、妙な勘違いが生じてしまっています。
もう一度言います。
「オーナー社長が死亡したら相続です。但し、会社のことも考えなければいけません。」
そもそも「事業承継」って本来「相続」とは関係ありません。
長男に継がせなければいけないと言うルールはありませんし、
死亡するまで会社(事業)を続けなければいけないこともありません。
事業に相続はありませんから、「事業」の「承継」を検討することが「事業承継」です。
ところが、何も考えない、もしくは考えていたが時間切れとなってしまうと、
相続の発生により強制的に事業承継が開始されてしまうのです。
また、何やかんや言っても、子に継がせたい・子が継ぐケースが多いため、
<相続の発生による強制的な事業承継>
と
<相続人である子が財産を引き継ぐ相続>
が同時並行で発生してしまい、
その結果、
オーナー社長の相続=「事業承継」
と勘違いされているのだと思います。
(風が吹けば桶屋が儲かる的な話ですね)
本来、事業承継スペシャリストに必要なスキルは、資金調達や海外展開のノウハウ、労務管理やリストラ、M&A、人脈及びネットワーク、法務、税務等幅広く、相続もその一分野に過ぎません。
僕は相続には自信がありますが、事業承継スペシャリストではありません。
オーナー社長の相続には自信がありますが、事業の承継ノウハウやスキルは有していません。
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