ブログ「相続の現場から」

国税OBのセリフに凍り付いた

投稿日:2017年12月26日

先日税理士に交じって参加した資産税の研修。

 

講師の税理士(国税OB)が言ったセリフに凍り付きました。

 

「相続税の申告書を受け付ける立場だった頃、『こうやったらもっと安くなるのに』『何で皆こんな高い相続税払うんだろう』って思う案件が凄く多いなあ…と思いながら、そのまま受け付けていました。」

 

はい、ここ注目!

 

このセリフから分かることは次の2つ。

①税務署は、間違いを分かっていても、指摘することなく高い税金をそのまま払わせている

②申告に携わった税理士が、(お金をもらいながら)高い税金をクライアントに払わせている場合がある

 

まず、税務署に言いたい。

 

●何故、その時「こうやったらもっと安くなりますよ」と助言しなかったんですか?

●何故「本来払う税金はこれ位ですよ」と説明しなかったんですか?

●間違っている人に正しいことを教える立場であるにも関わらず、自分達にとって有利なことには目をつぶり、少しでも粗があったら指摘する、それを良しとする仕事なんですか?

 

次に、税理士に言いたい。

 

●クライアントは誰ですか?

●どちらを向いて仕事していますか?

●知らないこと(無知)はクライアントが悪いですか?

 

お金を払って税理士に依頼しても、実は高い税金を払わされていることがある…。

可愛そうですが、その人を選択してしまった自分が悪いと言うことのようです。

 

このような現実を目の当たりにすると、

「うちの税理士は有能だから一度も税務調査を受けたことがない」

「顧問税理士がしっかりしているから税務調査が入っても何も指摘されなかった」

と言う話を耳にしても、

 

それって、税務署から見たら

「高い税金払ってくれているから税務調査に入る必要ない」

「指摘したら逆に減税になっちゃう(やぶ蛇)ので指摘しない」

のではないかと勘繰ってしまいます。

(って実際そうらしいですが…)

 

*名誉のために補足しておきますが、クライアントを向き、少しでもクライアントのためになるよう努力している税理士も沢山います。

 

そうは言っても、一般の方には理解してもらえないでしょうね。

「先生」と呼ばれる立場の人は絶対ですから。

 

僕は税理士じゃありませんが、大事な相談者を守るために一生懸命税金を勉強します。

 

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