投稿日:2019年6月3日
セールスの人達は、(どんな商品を取り扱っている人達であっても)最終的には自分達が取り扱っている商品に落とし込まない限り売り上げが立ちません。
ですから、皆さん基本的に口が上手いし、笑顔が素敵だし、商品知識は豊富だし、自然な流れで商品へ誘導するトークを日々磨いている方が多いですよね。
「商品も大事ですが、その商品を取り扱っている人も大事だ」と考える僕は、セールスを受けた際、その人が本当に自分が付き合う価値がある人かどうか見極めるために、
「良くない所だけ教えてくれる?」
と投げかけることにしています。
良い所を一生懸命アピールするのはセールスだったら当たり前の話です。
出来れば他社より劣っている部分や聞けれたくない弱い部分を避けたまま契約までこぎ着けたいのが本音でしょう。
その方が楽ですもんね。
嫌なことを聞かれなければ、後日トラブルになっても「聞かれなかったので…」と最低限の言い訳が出来ますし。
僕は、そんなストロングポイントアピール人間の言葉を信じません。
良くないところをしっかり説明出来る人間じゃないと信用しません。
他社より優れている部分を力説すればするほど、逆に「裏に何かあるのでは…?」と勘繰ってしまいます。
先日、ネットの接続で他社から猛烈な乗り換えアピールを受けました。
「電話とネットとTVとまとめてどうのこうの、速度が速くて、それでいて安くて、しかも今ならキャンペーン期間中で、提案を受けた人は皆さん乗り換えています…」となかなかのアピール上手。
そこで、聞きました。
「なるほど、提案は良く分かりました。じゃあ最後に、良くない所だけ教えてくれる?他社より優れている部分のアピールは十分満喫したので、後は良くない所だけしっかり聞いた上で判断するから。」
沈黙が流れました。
こちらも黙っていると、「絶対の自信を持っているので、良くない所と言われましても…思いつかないのですが…」と小さな声で返事がきました。
「そうですか。ではどうするか、後日回答します。」とその場は答えましたが、乗り換えるつもりまったくありません。
だって、その人のこと信じられないからです。
そういう人が社員の会社も信じられません。
セキュリティーの部分や動作の安定感、保守メンテ等、長く付き合っていける会社なのかどうか、スタンスをしっかり見極めたかったのですが、残念ながら一次面接で不合格ですね。
実は、当社の営業スタンスについても同様のことが言えます。
<長くなりましたので、続きはいずれ…>
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