ブログ「相続の現場から」

相続の現場から『気持ちは分かるのですが…』

投稿日:2019年7月1日

現在受託中の相続発生後のサポート案件。

 

資産規模がそれなりにあり、しかもややこしい不動産が多いので、相手にとって不足のない案件です。

 

ややこしいのは別にいいんですけど、先日こんなことがありました。

 

ある相続人が「私が長年一人で母の面倒を診てきたのですから、他の相続人は下りるべきです。母も生前そう言っていました。」と言うんです。

 

遺言はありません。

 

気持ちは分かります。

大岡越前が裁くのなら、貴方の言う通りになるかもしれません。

 

が、厳しいでしょうね…。

 

そのことを伝えたら、

「相続に詳しい人に聞いたんですけど、これって寄与分に当たるんですって?だったら私が全体の8割位相続しても罰が当たらないと思うんです。」

と言われてしまいました。

 

親と一緒に暮らしているだけでは寄与分はありません。

親子だったら当たり前の話しだから。

子が親を扶養しているだけです。

 

百歩譲って寄与分があったとしても、その額は負担に見合う実費相当額なので、今回は全体の5%あればいい方でしょうね。

 

その<相続に詳しい人>、連れてきてもらえます?

知識もないのに適当なこと言ってかき回すの止めてもらっていいですか?

ややこしくなるだけなので。

 

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