ブログ「相続の現場から」

やっぱり、親父は超えられない…

投稿日:2020年3月16日

昨年12月に死亡した相続手続きを行っています。

 

「どうせ基礎控除を超える財産なんてないだろう。多少超えても自宅でお袋に小規模宅地等の特例使えば基礎控除内に収まるな。」なんて思っていた所、

なんと、基礎控除を少し超える程度の財産がありました!

 

庶民の吉澤家にしてはびっくり!

 

全ての財産をお袋に相続してもらうつもりなので、最終的には配偶者の税額軽減を活用し相続税はゼロに出来る予定です、が…まさか家で???

 

お袋自身の財産も少しは有りますので、二次相続対策云々の話もありますが、夫婦で作った財産ですから、お袋に好きなようにしてもらいます。

 

それにしても、大した収入じゃなかった親父なのに、どうやって貯めたんだろう?と思っていたら、お袋が「昔、お父さんになんでケチケチするの?少しは自分のために使ったら?と言ったことがあったんだけど、俺はお金で凄く苦労したから、父親として少しは息子達に遺してやりたいんだよね、って言ってたわよ。」だと。

 

…参った…。

 

親父、僕等兄弟は子供の時から大学まで人並みな生活を送らせてもらい、それぞれ上場企業に入社し、その後色々あったけど今でもそれなりの生活を送っていられるんだから、もう十分過ぎる位やってもらっているよ。

 

今の生活があるのは親父のお陰であること、僕も弟も十二分に分っているよ。

 

親父の嫌な面ばかり見て、大人になったら親父みたいな人間にだけはならないって思って生きてきたけど、先日実施した「お別れ会」に参加して下さった皆さんの言葉を聞いて、親父の生きてきた足跡が本物だってこと、分かったよ。

 

本当にありがとね。

 

生きているうちに言いたかったけど、親父がそんな気持ちだったと言うこと、知ったんだよね…。

 

死んでから言うの、ズルいよ…。

 

親父を超えるのは無理だけど、親父の気持ちはしっかり受け継ぐから。

 

くそ!参ったな、相続事務所の代表として、事務的にパッパッと処理するだけだと思ったのに…。

 

敵う訳ないじゃん!

 

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