投稿日:2020年10月14日
令和2年10月13日(火)、東京で相続実務研修『吉澤塾11期』の第5回講義を行いました。
テーマは「遺言」
昨年の民法改正により自筆証書遺言がガラっと変わりましたので、最新バージョンで解説しました。
相変わらず巷では「揉めないように遺言を作成しましょう」とか、「遺言で争族を回避!」なんてキャッチコピーを見かけます。
間違いではありませんが…かと言って合っているかと言ったら…???ですね。
過去、何件もの遺言作成をサポートしてきましたが、そのほとんどで揉めてます。現在も、以前当社が遺言作成をサポートした方の相談に乗っているのですが、相続が発生したとたん相手から弁護士を通じ遺留分請求の内容証明が届きました。すべて想定内です。遺言作成前も兄弟の仲は悪かったし、相続発生後も仲は悪いままですから。
遺言を作成したら争族を回避できるんじゃなかったでしたっけ?
遺言作成の目的は色々ですが、争族対策として作成するなら、その目的は「揉めても手続きが進むこと」です。「遺留分に配慮した内容にしましょう」なんて助言する人もいますが、配慮したからと言って相手が納得するかと言ったら、そんなの全く関係ありません。
仲の悪い兄弟は何をどうやっても仲は悪いままです。「遺言書いたら揉めない」なんて、少なくとも(僕は)今まで一度も経験したことありません。
一番大切なのは「遺言者の遺志」ですから、遺留分云々の前に、「遺言者の遺志を実現できるかどうか」「出る所に出て勝てるかどうか」についてもっと真剣に考える必要があります。そにためには、相続発生後の姿から逆算して考えなければいけません。
と言った、本に書いていない実務満載で講義しました。本を読めば済む話に貴重な時間とお金を費やすのは間違いです。教科書に載ってる基本事項は本を読みましょう。『吉澤塾』はそんな相続実務研修です。
講義後は<東京11期>初の懇親会「裏吉澤塾」ようやく飲めました!
来年4月から始まる相続実務研修『吉澤塾12期』が<東京>と<大阪>の募集をこっそり開始しました。開催まで少し時間があるので、内容の一部を見直した2021バージョンにしようと画策中です。12期から従来の【東京会場】【大阪会場】【DVDコース】に加え【オンラインコース】も開始する予定です(詳細及び申込みは少しお待ちください)
本気で相続を学びたい方、本物の相続コンサルタントを目指している方、是非ご検討ください!
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