投稿日:2022年4月8日
令和4年3月30日(水)付の新聞に、『中堅証券、保険代理店囲う~顧客開拓し収益多様化~登録実務や社員教育支援』の記事がありました。
いつかはそう来るだろうな…とは思っていましたが、個人的には「なんだかな~」です。
「顧客の高齢化に悩む中小証券と保険以外の金融商品を拡充したい保険代理店の利害が一致しているためだ。」
⇒ 保険代理店は保険のプロなんでしょ?だったら自信のある分野で勝負しましょうよ。金融商品のプロじゃないんだから。
「従来は証券会社の営業員が退職後、IFAに転じるケースが多かったが、最近は保険代理店による参入が相次いでいる。保険を単品で販売するより資産形成の手段として他の金融商品とまとめてとらえた方が合理的との考えが浸透してきたためだ。」
⇒ 要するに保険だけで食べていけないか、キャッシュポイントを増やしたいか、だけじゃないんですか?
「IFAは売買手数料の依存度合いが高く、新規顧客を開拓し続けないと持続が難しい。」
⇒ その時点で顧客に寄り添うなんて無理、自らの利益のために回転させないと駄目と言っているようなものだと思いますが…。
「IFAが特定の金融機関と近づきすぎれば、強みのはずの中立性に疑念が生じかねない。」
⇒ そもそもIFAが中立だなんて誰も思っていません。手数料が高い商品を勧められると思っています。
僕はIFAについて「総論賛成、各論反対」の立場です。
投信等の金融商品を販売店である証券会社や銀行から買うなんてもっての外、中立な立場のIFAから買うのが正しい姿だと思っています。
しかし、その反面、IFAが(顧客からではなく)商品販売元から手数料を得ているため顧客を向いていないと言う実態が問題であるとも思っています。
そもそも、僕が知っているスペシャルな保険募集人は本業以外の仕事を一切していません。堂々と「私は保険屋です。保険については自信があります。」と言い切っています。(少し稼いでいる程度の人の話しじゃないでしよ。もの凄く稼いでいる人の話しです。)
本業以外に手を出すのって、本業が上手くいってないからではないですか?
美味しくて人気のあるラーメン屋さんは、ラーメン以外のチャーハンや餃子出しませんよね。
幅広いメニューの中から色々選べると言われると聞こえはいいですが、たくさんメニューに載せないとお客様が来ないと言うことですので、自信のある「これ!」はないんでしょうね。
IFAに限らず、保険募集人がM&Aとか不動産仲介とか本業以外に走り出したらよくない兆しのように感じます。
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