ブログ「相続の現場から」

相続に必要なのは人数ではない

投稿日:2022年12月12日

手術が難しい場所に腫瘍が発見された患者さんがいたとします。

その患者さんを助けるために、国家試験に受かったばかりの若い医師100名が立ち上がりました。

さて、患者さんは助かるでしょうか?

 

答えは「NO」です。

 

必要なのは「人数」ではなく、手術できる「スキル」を有した神の手を持った医師1人です。

 

但し、手術を成功させるためには、手術する神の手医師をサポートする助手の医師麻酔科医師ベテラン看護師モニター係周囲を固める専門家も必要です。

 

相続も同じだと考えています。

 

知識や経験が乏しい人間が何人集まっても相談者を助けることはできません。

 

人数が多くて嬉しいのは重い荷物を運ぶ時だけです。

 

もちろん「三人寄れば文殊の知恵」ですから、単なる知恵比べならば人数が多い方が“ひらめき”があるかもしれません。

 

しかし、相続にはルールがあり、幅広い専門分野があり、資格の壁がありますので、資格を有しない人間は一人では戦えません。どうしても専門分野を担う有資格者税理士弁護士司法書士等)との協働が必要になります。

 

しかし、その専門家が各分野でスペシャリストか否かを判断するのは相続コンサルタントです。

 

そもそも問題解決グランドデザインを描くのは中心にいる相続コンサルタントです。

 

だから相続コンサルタントには幅広い知識と経験が求められるのです。

 

相続業務を手掛ける場合、大勢の仲間とグループを作り、チームで対応する方がいます。気持ちは分からなくもありません。知識経験もない中だと一人では不安ですから、どうしても仲間を引き込み保険をかけてしまうんです。

 

しかし、それで相談者を救えますか?重症患者を治せますか?

 

必要なのは「人数」ではなく「スキル」です。

 

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