投稿日:2024年4月8日
令和6年3月30日(土)付の新聞に、『不要な相続土地、国に相談~引き取り件数、宅地が4割強』の記事がありました。
令和5年4月27日にスタートした相続土地国庫帰属制度。
その最新状況が明らかになりました。
令和6年3月21日に法務省が発表した令和6年2月29日現在の状況によると、
①申請件数は、1,761件
②その内訳は、田畑670件、宅地655件、山林255件、その他181件
③結論が出た165件のうち150件で帰属が決まり、却下は6件、不承認は9件
④帰属が決まった土地の種別は、宅地66件、農用地33件、森林5件、その他46件
⑤取り下げ件数は183件
となっています。
記事に「申請受理から可否が分かるまでの審査期間は平均約6.5カ月」とありますので、当初想定されていた「結果が出るまで半年~1年」は概ね間違いないようです。
気になる却下の理由を見てみると、
・4件:現に通路の用に供されている土地に該当した
・2件:境界が明らかでない土地に該当した
とあります。
また、不承認の理由は、
・1件:土地の通常の管理又は処分を阻害する工作物、車両又は樹木その他の有体物が地上に存する土地に該当した
・1件:民法上の通行権利が現に妨げられている土地に該当した
・2件:国による追加の整備が必要な森林に該当した
・5件:国庫に帰属した後、国が管理に要する費用以外の金銭債務を法令の規定に基づき負担する土地に該当した
とあります。
まだスタートして1年の新しい制度ですので、使い勝手を含め手探りの状態ですが、個人的には順調な出だしではないかと思っています。
引き続き研究を続けたいと思います。
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