投稿日:2025年2月14日
令和7年2月12日(水)、大阪で相続実務研修『吉澤塾16期』の第5回講義を行いました。
今回のテーマは「遺言」
相続コンサルを目指す人にとって避けて通ることができない必須中の必須科目。
未婚、子なし夫婦、お一人様が増えている影響により、相続人がいない(相続権を有する者がいない)人が増えています。
そのような人の財産は最終的に国庫に帰属する(国にいく)ことになりますが、それが嫌なら生前に渡してしまうか、遺言を書くしかありません。
そもそも、自分の財産を「誰に」「どの位」あげるかは財産を持っている人が自由に決めて良いはずです。
遺留分はおかしいと反対運動を続けている人達はこの辺りを拠り所に「信託は素晴らしい」的な啓蒙活動を展開しているようですが、僕はそこまでは思っていなくて、確かに自分の財産を「誰に」「どの位」あげるかは自由に決められるべきとは思っていますが、とは言え、そのことにより困る人がいたり、死ぬ間際の勘違いにより誤った判断に基づいた遺言を書いてしまう人もいますので、最低限の歯止めである遺留分の制度は必要だと思っています。
遺言作成のポイントは「勝てるかどうか」です。
相続コンサルにとって、遺言は作成する時が晴れ舞台ですが、本番(日の目を見る時)は執行する時です。
“その時”をイメージし、出口から逆算して今何をしておくべきか、どうすれば良いかを考えることができない限り、勝てる遺言は助言できません。
講義では遺言の概要から基礎知識、メリット・デメリット、遺言書を作成しておくべきケース、費用等について、事例やケーススタディを多用し解説しました。
目から鱗の話しも多かったようです。
講義の最後は事例研究。
今回も正解のない問に挑戦して頂きました。
いよいよ次回は最終回、テーマは、民法、税法に次ぐ「相続コンサルに必要な三大知識」の一つ「不動産」。
苦手にしている人が多いテーマですが、しっかり乗り越えて頂きます!
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