ブログ「相続の現場から」

新聞の見方『父親とは血縁か育児か』

投稿日:2025年5月7日

令和7年4月20日(日)付の新聞に、『父親は血縁か育児か~「我が子として育てる。結婚しよう」~法律、鑑定…拒まれた決意』の記事がありました。

 

密かにお気に入り「揺れた天秤~法廷から~」シリーズ。

 

今回は大人の勝手な都合で子の尊厳がないがしろにされた無茶苦茶気分が悪くなる事件

 

事件概要を簡単に説明すると、

女性がマッチングアプリで知り合った男性Aの子を妊娠していることを知りながら結婚した男性Bが、その後生まれた子が2歳になった時、女性(妻)に離婚を求められたうえで子との親子関係が存在しないことを確認する訴訟を提起され、高裁まで争うも親子関係がないことが確定してしまった事件。

 

 

<男性B(夫)の主張>

①子は戸籍上自分の長男である。

②体調が優れず家事育児を十分に行えない妻に代わり育児に奮闘してきた。

③妻は育児をほとんど行っていない。

④愛情を持って子育てしてきた。

 

<女性(妻)の主張>

①夫と縁を切りたい。

②夫にモラハラがある。(←具体的に証明せず)

③出来る限りの範囲で育児を行ってきた。

④子を連れて家を出てから2年経つが子から父親について聞かれたことは一度もない。(←そりゃそうでしょ。母から言い含められているし、そもそも2歳の時点で連れ出してるんだから。)

⑤子は婚姻後してから180日後に生まれているため、当時の「嫡出推定」(婚姻成立から200日以上過ぎた後に生まれた子は婚姻後の夫の子とする)に20日足りない。(令和6年4月1日以後は、再婚した後に生まれた子は再婚後の夫の子と推定されると改正されました。)

⑥男性Bと子の間に生物学上の血縁関係がないとする「DNA鑑定書」がある。

 

結果、家裁での調停不調に終わり、審判「親子関係はない」判断され、男性控訴した高裁でも「男性のいう事情があったとしても、親子関係はない」男性主張認めませんでした。

 

裁判過程で、DNA鑑定に協力した子の生物学上の父親(男性A)女性LINE提出され、そこには男性Aからの「裁判が終わったら鑑定書は破棄してね」とのメッセージがありました。

 

突っ込み処満載です。

 

■そんな訳の分からない女、しかもマッチングアプリで知り合った男の子どもを妊娠していると知りながら結婚するってどういうこと???

■家事育児に奮闘していたのにある日突然妻が子を連れて出ていくって、一体何があったの???

■生物学上の父親って無責任過ぎる…クズとしか思えない。

 

結局、子は大人達の都合に振り回されてしまう被害者です。

 

自分のことしか考えていないバカな大人達おもちゃじゃないんだから…。

 

この大人になった時、自分の存在意義生い立ちについてどのように思うんでしょうね

 

子にとって一番良い結論何だったのか正解は分かりません

 

ただ、このように子がないがしろにされるような事件を起こす前に、よーく考えて行動して欲しいと切に願います。

 

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