投稿日:2026年3月30日
令和8年3月15日(日)付の新聞に、『同業転職「古巣批判」の波風~会社の名誉棄損訴訟「主力商品の伸び止まれば苦しい~見解吹聴に元同僚は反感』の記事がありました。
密かにお気に入りの「揺れた天秤~法廷から~」シリーズ。
今回は、転職後に元の職場の同僚達へ転職を勧めたところ、古巣の会社から「当社を誹謗中傷するな」と損害賠償を請求された事件が取り上げられています。

主人公は大手製薬会社に約30年勤務し、同業他社に移った50代の男性。転職後も草野球で顔を合わせる元同僚達に待遇面や職場環境など転職して良かったことを話し、転職も選択肢であるとアピールし、古巣の将来性についても独自の見解を語りました。
その後、会社からの指示により元同僚達が草野球チームから脱退し、前職の会社から男性宛てに「会社を誹謗中傷する発言は名誉棄損や業務妨害に当たる」と抗議文が届き、約550万円の損害賠償を求める訴訟も提起されました。
2025年3月、東京地裁は「男性の発言は一対一の雑談にすぎす、転職先の仕事に対する意見や感想、転職を通じて得られた考え方を述べているに過ぎない」と会社側の訴えを退けました。会社側は控訴しましたが、その後取り下げ、一審判決が確定したそうです。

この会社、器が小さ過ぎる…情けない…。
男性の発言がメディアやSNS等を通じ大きな問題となったり、目に余る引き抜き行為や情報漏洩につながる具体的な行動等あったのであれば分かりますが、転職した元社員が元の会社を良く言わないのは当たり前ですから、ちょっと対応が大人気なさ過ぎる。
民法上の名誉棄損が成立するかどうかはともかくとして、そもそも勤務する会社の待遇や処遇、職場環境や将来性等に何ら不満がなく、仮にあったとしても大きな問題ではなく、居心地がいい会社だったら転職する人はほとんどいないはずです。
親の介護や子の教育、自らの夢を叶えるため等の理由で転職することを除けば、基本的に転職は今の会社よりもいい会社に行くことを目的として行われることがほとんどです。
「いい会社」とは、待遇や処遇の場合もあるし、勤務地や会社の規模、職場環境等の理由もあるし、人により「いい会社」の定義は異なりますが、理由はともかく「いい会社」に転職できたら元の会社の良くない所は目につくし、知り合いには話しますよ。
僕も2回転職し、3回目で独立開業しています。もっといい会社に行きたかったし、良い条件で働きたかったし、職場環境や将来性に不安を抱えたまま働きたくなかったからです。転職により家族を養えなくなるのでは…?という不安はありましたが、それでも転職した方が良いと思ったから動きました。
転職の理由や背景について自分からベラベラ話すことはありませんが、聞かれれば元の会社の良くなかった所について話しますし、転職も選択肢の一つであると説明しますよ。
悪口を言われたくないなら言われないような会社にすべきであって、自分らの非を棚に上げ裁判するのってどうなの…?
そんな会社だから悪口言われちゃうんじゃないのかな。
新聞記事だけではどの程度の発言や行為があったのか分かりませんし、この男性が元の会社でどのような立場だったのかも不明ですが、それを差し引いても社会的評価を低下させられたと損害賠償を請求する会社って…しょーもな!

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