投稿日:2017年9月22日
当社は商品等一切取り扱わない、非常に珍しい相続専門のコンサルティング会社です。
日々相続案件に携わる中で感じることは、知識(引き出し)の重要性についてです。
相続に関連する資格として、弁護士や税理士、司法書士、不動産鑑定士、社会保険労務士等の士業から、1級ファイナンシャル・プランニング技能士や宅地建物取引士、その他業界団体や民間団体が付与している相続関連資格まで多岐に渡ります。
しかし、「資格を有している=知っている」ことではありません。
資格を取得した後、どのような経験を積み、実務を学んだのかが重要です。
例えば、
・免許取りたてのタクシー運転手は運転が上手ですか?渋滞回避の裏道を熟知していますか?
・国家資格を取得したばかりの医師に手術を頼みますか?
専門家を名乗るためには、保有資格の上に経験と実務知識を重ねていき、あらゆる事態に対応出来るスキルを磨かなければいけません。
実際、相続の現場では本に書いていないことばかり起こります。
同じようなトラブルでも、相談者により望む解決は違います。
質問が何なのか漠然とした状況下でも、回答を探していかなければなりません。
そもそも、知識がないと問題点に気付きません。
相談者の問題に気付くから適切に助言できるのです。
顕在化している悩みに答えているだけでは物事は解決しません。
最近の相続相談の流れとして、「相続は人の問題、気持ちが大事」と精神論を前面に押し出す人が増えてきました。
一方、士業を中心に「節税テクニック」を競っている部分もあります。
何を優先して考えるかは人それぞれだと思いますが、専門家であれば、正しい知識を高いレベルで有した上で相談者に寄り添って欲しいなと思います。
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