ブログ「相続の現場から」

手数料(報酬)について考える

投稿日:2018年6月19日

(少し前ですが)平成29年12月30日(土)付の朝刊に『不動産仲介手数料上げ~調査費上乗せ、空き家取引促す~国交省』の記事がありました。

 

空き家の流通を促すため、「不動産仲介手数料に空き家に関する調査費を上乗せしても良い」平成30年1月1日に改正されました。

 

これにより、300万円の物件の取引だと、現行14万円の仲介手数料が調査費込で18万円に上がります。

仮に両直(売主と買主双方から仲介手数料を受け取ること)でも14万円+18万円=合計32万円

 

でも、これで業者がやる気になると思います…?

 

記事には「調査費が負担となり業者が取引を敬遠するケースもある」とありますが、「4万円の調査費くれないからやらない」なんて話し聞いたことありませんが…。

取引を敬遠するのは、そもそも物件価格が低くて旨味が少ないから労多くしてメリット少ないから、です。

 

やっぱり、何が弊害買って、手数料や報酬が財産価値に%を乗じる<定率制>だからだと思うんです。

 

それは不動産仲介手数料だけじゃなく、税理士報酬や弁護士報酬等士業の報酬も同じだし、投信信託や命保険の販売手数料も同じです。

(税理士報酬規定は廃止されていますが、多くの税理士が旧税理士報酬規定を参考にしています。)

 

「郊外にある老朽化した100万円のワンルームマンション」「都心部にある1億円の更地」、どちらが売却するの難しいですか?

「地方の300万円の空き家」「都内の築10年、土地40坪の戸建て」、どちらがやること多いですか?

「財産5,000万円、内訳は地形の悪い土地10か所」「財産5億円、内訳は銀行2行に定期預金5億円」、どちらが申告難しいですか?

「財産800万円、相続人5人、皆貧乏」「財産3億円、相続人2人、相続人は仲良し」、どちらが遺産分割協議難しいですか?

「毎月3万円の積立投信」「3,000万円の投信一括買付」、何か説明に大きな違いありますか?

「平準払いの終身保険500万円」「一時払い終身保険2億円」、どちらが説明難しいですか?

 

手数料が<定制>だと対象財産の価額が大きければ大きい程沢山もらえます

「かいた汗」「絞った知恵」「負っているリスク」「作業量」等々は一切関係ありません

 

つまり、「お金持ちの相談は大歓迎。規模の小さな案件は出来るだけ避けたい」が本音です。

 

そこで、当社は完全<定制>にしています

 

財産規模1,000万円の方からも、100億円の方からも、同額の個別相談料を頂きます。

相談者には、分け隔てなく持っている引き出しを全て開けて助言します。

 

財産規模3,000万円の方も、10億円の方も、同額のコンサルティング報酬を請求します。

どちらも、やること同じですから。

 

むしろ、規模が小さい案件の方が手間がかかり大変かもしれません。

 

報酬の高低に違いがあるとしたら、当社本拠地との距離関与する期間内容、です。

 

<定額制>の弊害は、財産規模が小さく、あまりお金のない方が相談しにくくなることです。

時々、「お願いしたいけど、お金がないから相談できない」と言われることがあります。

残念ですが、そこは譲れない部分なので、だからと言って安易に割引しません。

しかし、相談内容、相手の人柄、当社の状況等々を総合勘案し、何とか助けてあげられる道を探ります。

 

不動産・保険・投信等、商品を一切販売しない

保険のキックバック等一銭も受け取らない

士業としてのハンコ押し一切やらない

隠れたバックエンド商品は持っていない

誰とも群れない、つるまない

報酬は完全定額制

規模を追わず、出来ることだけ出し惜しみなく一生懸命やる

 

これが【株式会社吉澤相続事務所】です。

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