ブログ「相続の現場から」

仲良くなる薬は売っていない

投稿日:2018年12月28日

「争族(争続)」と言う言葉、定着しましたね。

 

「争族なんて世の中からなくなればいいのに」と思いますが、本当になくなってしまったら僕の仕事が減ってしまいますので、それはそれで困るのですが…、でもやっぱりなくなった方がいいですね。

 

しかし、現実的にはなくならないでしょうね。

 

世の中の人間が皆仲良しで、譲り合いの精神を持ち価値観が同じならばなくなると思いますが、そんなことあり得ませんから。

 

それは歴史が証明しています。

どんなに仲良しの夫婦であっても離婚するし、親子喧嘩は絶えないし、そこに付け込む自称プロが暗躍するし、法律が人に優しい訳ではないし。

 

「争族は大変です、円満な相続の方がいいですよ」と広く伝えることは大事なことだと思いますが、だからと言って人の気持ちは変えられません

 

<元々仲が悪かった人を仲良しになする薬>なんて売ってませんから

 

争族がなくならない前提に立った場合、相談に乗る立場である我々は何をすべきでしょうか。

 

①それでもゼロにする努力を続ける

②争族になった場合の対処方法を考える

 

両方とも大事だと思いますが、僕は争族はゼロにならないと考えているので、争族となった場合でも“答えを出す”ことを軸足に置いています。

 

だって、いくら遺言エンディングノートをつけたって、家族会議を開いたって、仲の悪い人間が仲良くなるなんてこと、ありませんから

(もちろん、少しは減るでしょうから、効果がないとは言ってません。僕だって推奨していますから。)

 

僕はリアリストなので、今現実に起こっている出来事に対し、常に“自分に何が出来るか”を考えています。

 

理想を追い求めるのは自由ですが、綺麗事じゃお客様を救えませんから。

 

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