投稿日:2019年1月28日
昔は(なんて言い方するとおっさんだと言うことがバレてしまいますが)携帯もスマホもなかったから、<face to face>が基本でしたよね。
大事なことは「会って話す」、これでした。
ところが、最近は便利な世の中になり過ぎて、メールやSNSで楽に事を済まそうとする人が急増しています。
遺産分割協議もメールやLINE等のSNSで行う時代になりました。
確かに、皆さん忙しいですし、近くに住んでるとは限りませんから。
生活の時間帯だって異なりますし、仕事が忙しい、子供が小さい、体調が優れない、夫の親の面倒を診てる、遠い、暑い、寒い、疲れた…。
でも、遺産分割をメールやLINEで話し合うの、止めた方がいいですよ。
気持ちは分かるんですよ。
記録が残りますから「言った・言わない」とならないですし、時間がある時に「読んだり・返信したり」できますし、既読がつけば読んだことが分かりますし、交通費もかかりませんし。
しかし、誰でも一度は経験があると思うのですが、メールって言葉と違って微妙なニュアンスが伝わらないですよね。
「そんなつもりで言ったんじゃないんだけど…」と誤解を生んだこと、ありません?
僕なんてしょっちゅうですよ。
かなりの頻度で炎上してますから。
先日、メールで相続手続きのやりとりしていた兄弟の相談に乗りました。
当初は事務的な手続きを淡々と処理するやりとりだったのが、遺産分割の話し合いになった辺りから文章が荒くなり、互いの主張だけを押し通す主張合戦となり、互いの会話が噛み合わなくなり、「あの時ああ言った・こうだった」と過去をほじくり返しはじめ、足の引っ張り合いになり、最後はただの兄弟喧嘩、以降延々と悪口・罵詈雑言のオンパレードでした。
相続は「一生に一度あるかないかの大事な手続き」ですから、お互いの目を見て、口調を感じ、雰囲気を汲み、空気を読み、が大事だと思います。
“空中戦”は避けましょう。
アナログが一番。
楽して儲かる話なんてありませんから。
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